麻雀の三麻は、四人麻雀とは異なる独自のルールが設定されており、スピーディーな展開が特徴のゲームです。三人で対局するため、戦略や役の狙い方が変わり、四人麻雀とは違った魅力があります。
三人麻雀のルールには、萬子の2~8を使用しないことや、チーができないことなど、特有の制約があります。そのため、通常の麻雀とは異なる戦略を立てることが重要になります。
点数計算についても、符計算なしのルールが採用されることが多く、初心者でも理解しやすい仕様になっています。三人麻雀ならではの点数の仕組みを把握しておくことで、効率よく高得点を狙うことができます。
三人麻雀で強い人は、スピード感を意識しながら、攻めと守りのバランスを適切に取ることができるプレイヤーです。また、北抜きドラや清一色などの役を活用し、柔軟な戦略を立てることが求められます。
この記事では、三人麻雀の基本ルールから、点数計算の仕組み、役の狙い方、そして勝つためのコツまで詳しく解説します。初心者の方も、すでに三人麻雀をプレイしている方も、実践で活かせる情報をお届けするので、ぜひ参考にしてください。
【記事のポイント】
- 三人麻雀のルールや四人麻雀との違い
- 符計算なしの点数計算方法や支払いの仕組み
- 三人麻雀で強い人の特徴や勝つためのコツ
- 役の種類や高得点を狙う戦略
麻雀の三麻の基本ルールと特徴
三人麻雀のルール
三人麻雀は、四人麻雀とは異なるルールがいくつか設定されており、よりスピーディーでダイナミックなゲーム展開を楽しめるのが特徴です。ここでは、三人麻雀の基本的なルールについて詳しく解説します。
プレイヤーと風位
三人麻雀では、東家・南家・西家の3人でプレイし、北家は存在しません。そのため、風位の変化も三方向の回転となり、通常の四人麻雀よりも親番が早く回ってくるのが特徴です。
使用する牌
三人麻雀では、萬子(マンズ)の2~8を除外するため、使用する牌の総数は108枚となります。この影響で、通常の四人麻雀よりも牌の種類が少なくなり、手役の構成が大きく変わります。
また、北牌(ペー)は全員の共通役牌として扱われることが一般的です。これにより、北をポンや暗刻(アンコ)で利用することができるだけでなく、ルールによっては抜きドラとして扱われることもあります。
ポン・チー・カンの制限
三人麻雀では「チー(順子の鳴き)」ができません。そのため、ポンやカンを中心とした攻撃的なプレイスタイルが求められます。
カンに関しては、通常の四人麻雀と同様に暗カン・加カン・大明カンが可能ですが、三人麻雀ではカンドラの即ノリルール(カンをした瞬間にドラが増える)が適用されることが多いため、ドラの増え方が速いのも特徴の一つです。
ツモアガリと支払い方法
三人麻雀では、ツモアガリ時の支払い方法が特殊です。通常の四人麻雀では、ツモアガリ時に子は親に2分の1、他の子に2分の1ずつ支払いますが、三人麻雀では北家が存在しないため、ツモアガリの支払いを残りの2人で折半します。
例えば、子が満貫(8000点)をツモアガリした場合、通常であれば親4000点・子2000点ずつの支払いとなりますが、三人麻雀では親5000点・子3000点ずつずつの支払いとなるケースが一般的です。
点数計算とウマ
三人麻雀の点数計算は符計算を含む場合と含まない場合があり、ルールによって大きく異なります。符計算なしのシンプルなルールでは、翻数のみで点数が決まるため、初心者でも理解しやすい仕様になっています。
また、順位の変動が大きくなるようにウマ(順位点)が設定されることが多く、1位と3位の点差が大きくなりやすい傾向があります。一般的には、1位が+30、2位が±0、3位が-30といった形が採用されます。
途中流局と特別ルール
三人麻雀では、途中流局(九種九牌・四開槓など)が適用されないことが多く、ゲームの進行がスムーズになります。
また、大三元や大四喜などの役満を作る際に特定の条件を満たした場合、責任払い(パオ)ルールが適用されることもあります。これは、特定の役満を確定させた最後の牌を鳴かせたプレイヤーが、アガリ点の全額を支払うというルールです。
このように、三人麻雀には独自のルールが数多く存在し、スピーディーかつ攻撃的な麻雀が展開されるのが魅力です。四人麻雀とは異なる戦略が求められるため、ルールをしっかりと理解したうえでプレイすると、より楽しめるでしょう。
三人麻雀と四人麻雀の違い
三人麻雀と四人麻雀は、基本的な麻雀のルールを共有しているものの、プレイヤーの人数や使用する牌、ゲームの進行速度などに大きな違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説します。
プレイヤー数と風位の違い
四人麻雀は東・南・西・北の4人で行われ、それぞれのプレイヤーに風が割り当てられます。一方、三人麻雀は東・南・西の3人のみで進行し、北家は存在しません。
この違いにより、三人麻雀では親の回り方が速く、対局のテンポが速くなる特徴があります。また、三人麻雀では北牌が全員の共通役牌として扱われるため、役の構成にも影響を与えます。
使用する牌の違い
四人麻雀では全種類の牌を使用しますが、三人麻雀では萬子の「2~8」が取り除かれます。これにより、使用する牌の種類が減り、対局の進行が速くなります。
また、三人麻雀では「北」を抜きドラとして扱うルールが多く、ドラの数が増えやすくなるため、高得点の手が出やすいのが特徴です。
役の違い
萬子の2~8がないことで、三色同順などの役が成立しません。その代わりに、清一色(チンイツ)や七対子(チートイツ)などが狙いやすくなります。
また、三人麻雀では高得点の役が作りやすく、リーチ・タンヤオ・赤ドラ・ドラなどの組み合わせで高得点を狙う戦略が主流です。
ゲームの進行速度
三人麻雀は四人麻雀に比べて局数が少なく、アガリが発生しやすいため、ゲームの進行が非常に速くなります。特に、チーができないルールのため、ポンやカンを駆使したスピーディーな展開が求められます。
また、ツモアガリ時の支払い方法が異なるため、三人麻雀は四人麻雀よりも点数変動が大きくなりやすい傾向があります。
三人麻雀で使わない牌
三人麻雀では、通常の四人麻雀とは異なり、使用しない牌が存在します。これによってゲームの進行が速くなり、戦略にも大きな影響を与えます。ここでは、三人麻雀で使わない牌とその影響について詳しく解説します。
使用しない牌
三人麻雀では、萬子(マンズ)の「2~8」がゲームから除外されます。そのため、使用する牌の総数は136枚から108枚に減少します。
この変更により、萬子を使った役の成立が難しくなり、特に三色同順といった役の狙い方が変わります。一方で、混一色(ホンイツ)や清一色(チンイツ)を狙いやすくなるという特徴もあります。
牌が少ないことによる影響
牌の種類が減ることで、対局の進行速度が上がります。特に、テンパイまでの速度が速くなり、リーチをかける回数が増えるため、より積極的なプレイが求められます。
また、牌が減ることでドラの影響が大きくなりやすく、高得点の手が出やすいのも特徴です。そのため、攻撃的な麻雀になりやすく、一発逆転のチャンスも多くなります。
このように、三人麻雀では使わない牌があることで、戦略やゲーム展開に大きな違いが生まれます。通常の四人麻雀とは異なるプレイスタイルを意識しながら楽しむことが重要です。
符計算なしの点数
三人麻雀では、符計算を行わないルールが採用されることが多く、初心者でも分かりやすい点数計算が特徴です。符計算なしのルールでは、翻数(役の数)だけで点数が決まるため、複雑な計算をせずにゲームを楽しむことができます。ここでは、符計算なしの点数計算について詳しく解説します。
符計算なしの基本ルール
符計算なしの点数計算では、通常の麻雀にある「面子の形」「待ちの形」による符の増減を考慮せず、翻数だけで点数を決定します。そのため、符計算に慣れていないプレイヤーでも簡単に得点を把握しやすくなっています。
例えば、通常の四人麻雀では、リーチ・タンヤオ・ドラ1(3翻)の手でも、符が異なることで点数が変動します。しかし、三人麻雀の符計算なしルールでは、単純に3翻=〇点と決められているため、計算がシンプルになります。
点数表の一例
符計算なしの三人麻雀では、以下のような点数表が使われます。
翻数 | ロンアガリ | ツモアガリ(子の支払い) | ツモアガリ(親の支払い) |
---|---|---|---|
1翻 | 1,000点 | 1,000点 | 1,000点 |
2翻 | 2,000点 | 1,000点 | 1,000点 |
3翻 | 4,000点 | 1,000点 | 3,000点 |
4,5翻 | 8,000点 | 3,000点 | 5,000点 |
6,7翻 | 12,000点 | 4,000点 | 8,000点 |
8-10翻 | 16,000点 | 6,000点 | 10,000点 |
この表を見ると分かるように、符計算なしの点数方式では、翻数が増えるごとに点数が固定されているため、計算がしやすいのが特徴です。
符計算なしのメリットとデメリット
符計算なしルールには、以下のようなメリットがあります。
- 計算がシンプルで、初心者でもすぐに覚えられる
- ゲームの進行がスムーズになり、スピーディーに対局できる
- 役作りに集中しやすく、戦略的な思考が求められる
一方で、デメリットもあります。
- 符計算を考慮しないため、細かい得点差が生まれにくい
- 従来の麻雀ルールに慣れた人には、物足りなさを感じる場合がある
- ルールによって点数表が異なるため、事前に確認が必要
符計算なしの点数ルールは、特に初心者やカジュアルに三人麻雀を楽しみたい人に適したルールといえるでしょう。
三人麻雀ならではの役
三人麻雀には、四人麻雀ではあまり見られない特殊な役が存在します。これは、使用する牌の種類が減少していることや、独自のルールが適用されることによる影響です。ここでは、三人麻雀ならではの役について詳しく解説します。
1. 北抜きドラ(抜きドラ)
三人麻雀では「北」が共通の役牌とされることが一般的です。さらに、「北を抜く」とドラとして加算されるルールが存在します。これは「抜きドラ」と呼ばれ、北を手元に置かずにドラ表示として扱うことができます。
例えば、手牌の中に北が2枚あれば、それを抜くだけで2翻の加算となり、得点が大きくなります。
2. 四枚七対子
通常の麻雀では、七対子(チートイツ)は7組の対子を作ることで成立する役ですが、三人麻雀では「四枚七対子」が可能なルールが採用されることがあります。
3. 一色手(清一色・混一色)が成立しやすい
三人麻雀では萬子の2~8が使われないため、筒子(ピンズ)と索子(ソーズ)に偏った手になりやすくなります。このため、清一色(チンイツ)や混一色(ホンイツ)が成立しやすくなり、狙いやすい役となります。
例えば、索子のみで手を構成すれば清一色が成立し、高得点の手を狙うことが可能です。
4. 国士無双の暗カンロン
通常の麻雀では、国士無双において暗カンされた牌でロンすることはできません。しかし、三人麻雀のルールでは、国士無双に限り暗カンした牌でもロンできることがあります。これは、牌の種類が少ない三人麻雀特有のルールであり、国士無双が成立しやすくなる要因の一つです。
このように、三人麻雀には独自の役や特別ルールが存在し、四人麻雀とは異なる戦略が求められます。
三人麻雀で注意すべきローカルルール
三人麻雀は、地域や雀荘によって採用されるルールが異なることが多く、プレイ前にしっかりと確認することが大切です。ここでは、三人麻雀で特に注意すべきローカルルールについて解説します。
1. 北の扱い
三人麻雀では「北」が特別なルールで扱われることが多く、以下のようなバリエーションがあります。
- 共通役牌として扱う(ポンや暗刻として使用可能)
- 抜きドラとして扱う(手元から抜いてドラ扱い)
- ツモ時のみ使用可能(ツモアガリ時のみに翻が加算される)
ルールによっては、北を手の中に保持することで特別な役が成立する場合もあるため、事前に確認が必要です。
2. チー禁止
ほとんどの三人麻雀ルールでは、チーが禁止されています。そのため、順子を活用した手作りが難しくなり、トイツ(対子)や刻子(コーツ)を中心に役を構成するプレイが求められます。
3. ツモ損の有無
三人麻雀では「ツモ損」のルールが採用されることがあります。これは、ツモアガリ時の支払いが通常よりも少なくなるルールで、特に初心者にとって影響が大きい要素の一つです。
例えば、四人麻雀ではツモアガリの際に均等に点数を支払いますが、三人麻雀では一人分が減るため、点数計算が異なる場合があります。
4. 役満の責任払い(パオ)
大三元などの役満が確定する場面で、最後の牌を鳴かせたプレイヤーが責任払いをするルールが採用されることがあります。この場合、振り込んだプレイヤーが全額支払うことになるため、高得点の役を確定させないような工夫が求められます。
このように、三人麻雀には多くのローカルルールが存在するため、プレイ前にルールを確認し、スムーズに対局を楽しむことが大切です。
麻雀の三麻で勝つコツと戦略
三人麻雀で強い人の特徴
三人麻雀では、四人麻雀と異なるゲーム展開が多いため、強いプレイヤーには独自の特徴があります。三人麻雀で安定して勝ち続ける人には共通した傾向があり、それらを意識することで自分のプレイスタイルを向上させることができます。ここでは、三人麻雀で強い人の特徴を解説します。
1. スピードを意識している
三人麻雀は使用する牌が少なく、局数が少ないため、スピード感が重要になります。強い人は、できるだけ早くテンパイ(聴牌)し、アガリのチャンスを増やすことを優先します。
例えば、四人麻雀では高得点の手をじっくり作ることもありますが、三人麻雀ではアガリを逃すと次のチャンスまでの間隔が短くなります。そのため、スピーディーに手を進めることができる人は、勝率が高くなります。
2. 攻めの姿勢を貫く
三人麻雀では、守りに徹しすぎるとアガリのチャンスを逃しやすくなります。強いプレイヤーは、安全牌を抱えすぎず、積極的に攻めるスタイルを取ります。
特に、三人麻雀では「チー」ができないため、鳴きを活用しながら効率よくアガリに向かう必要があります。ポンやカンを駆使して、素早く手を進めることが強い人の特徴です。
3. 相手の手を読む力がある
三人麻雀では、使う牌が少ないため、相手の捨て牌から手の内を予測しやすい傾向があります。強い人は相手の捨て牌をしっかり見て、どの役を狙っているのかを判断し、危険牌を避けながら手を進めます。
例えば、萬子(マンズ)の2〜8がないため、四人麻雀よりも染め手(清一色など)が成立しやすくなります。相手の捨て牌が偏っていたら、染め手の可能性を考えて対応することが必要です。
4. 七対子(チートイツ)をうまく活用する
三人麻雀では牌の種類が少ないため、対子(トイツ)が揃いやすく、七対子のアガリが狙いやすくなります。強いプレイヤーは、通常のメンツ手と七対子のどちらが有利かを判断しながら手を進めます。
特に、相手に読まれにくい待ち(単騎待ち)を作ることで、リーチをかけた際のアガリ率を上げることができます。
5. 親番の重要性を理解している
三人麻雀では親番が回ってくる回数が多いため、親でのアガリを意識することが大切です。強い人は、親番のときに積極的にリーチをかけたり、高い手を狙ったりすることで、効率よく点数を稼ぎます。
また、親番を維持するためにアガリを優先し、小さな手でもリーチをかけることがあります。三人麻雀では「アガリ連荘」のルールが多いため、親番で連続アガリを狙うことが強さにつながります。
役を意識した三人麻雀の立ち回り
三人麻雀では、四人麻雀とは異なる役の構成や狙い方が重要になります。使用しない牌があることで成立しやすい役が変わり、それを理解しているかどうかが勝敗を左右します。ここでは、役を意識した三人麻雀の立ち回りを解説します。
1. ドラを活用して高得点を狙う
三人麻雀では、北が抜きドラになるルールや、赤ドラが多く採用されるルールがあります。強いプレイヤーは、これらのドラを最大限に活用し、翻数を増やしてアガリを狙います。
例えば、北を抜きドラとして扱う場合、北が多く手に入れば手役に関係なく高得点のアガリが可能になります。そのため、ドラを活かしつつ、効率的な手役を作ることが重要です。
2. 清一色(チンイツ)を積極的に狙う
三人麻雀では、萬子の2〜8が使えないため、筒子(ピンズ)や索子(ソーズ)に偏った手が作りやすくなります。そのため、清一色を狙う機会が増え、高得点のアガリが期待できます。
清一色は高得点になりやすいため、狙える状況では積極的に手を進めることが大切です。ただし、相手からも読まれやすいため、慎重に打ち回すことが求められます。
3. タンヤオを活用する
三人麻雀では、萬子の2〜8がない影響で、自然とタンヤオ(2〜8のみの構成)が成立しやすくなります。そのため、タンヤオを組み込みながら、他の役と複合させることが有効です。
例えば、リーチ・タンヤオ・赤ドラの組み合わせは、シンプルながら高得点を狙える手役です。
4. 役満を意識する
三人麻雀では、役満が成立しやすくなります。特に、九蓮宝燈(チューレンポウトウ)や緑一色(リューイーソー)は牌の種類が少ないため狙いやすく、役満のチャンスが増えます。
また、国士無双では暗カンした牌でもロンアガリができるルールがあることもあり、積極的に狙うプレイヤーも少なくありません。
牌効率を意識した三人麻雀の打ち方
三人麻雀では、牌の種類が少なく、手が進むスピードが速いため、牌効率を意識した打ち方が重要になります。どの牌を切るべきかを判断し、最短でテンパイに向かうことが勝利への鍵となります。
1. 両面待ちを意識する
効率よくテンパイに向かうためには、できるだけ両面待ち(リャンメン待ち)を作ることが大切です。三人麻雀では使える牌が少ないため、両面待ちのほうが有利になります。
例えば、四人麻雀ではカンチャン待ち(1枚しか残っていない待ち)が許容される場面もありますが、三人麻雀ではスピードを優先し、広い待ちを作ることが求められます。
2. 対子が多い場合は七対子を狙う
三人麻雀では、牌の種類が少ないため、対子(トイツ)ができやすくなります。そのため、通常のメンツ手が難しい場合は、七対子を意識することも有効な戦略です。
対子が4組以上になったら、メンツ手にこだわらず、七対子を狙うことで効率的に手を進めることができます。
3. 安全牌を持ちすぎない
三人麻雀では局数が少なく、アガリのチャンスを増やすことが重要です。不要な安全牌を抱えすぎると、アガリの機会を逃してしまうため、適切に捨てる判断が求められます。
攻めと守りのバランスを取るコツ
三人麻雀では、攻めと守りのバランスが非常に重要です。四人麻雀よりも牌の種類が少なく、局数が少ないため、攻めるべきタイミングと守るべきタイミングを適切に見極めることが勝利の鍵となります。ここでは、三人麻雀で攻めと守りのバランスを取るためのコツを解説します。
1. リーチの判断を的確にする
三人麻雀ではスピード感が求められるため、早いリーチが有効な場面が多いです。しかし、状況によっては無理にリーチをかけず、安全に手を進める選択も重要になります。
例えば、手元にドラが多く、高得点の手を狙える場合はリーチを控えてダマ(リーチをせずにテンパイ)で様子を見るのも有効です。一方で、手が安くても早くテンパイできた場合は、スピード勝負のために即リーチをかけるのがよいでしょう。
2. 危険牌を見極めながら押し引きを考える
三人麻雀では、牌の種類が限られているため、相手の手を読みやすくなります。特に、相手がソーズやピンズに寄せた捨て牌をしている場合、染め手(清一色)の可能性を考える必要があります。
このとき、攻めるべきか守るべきかの判断が重要になります。
- 攻める場合: 自分の手がすでにテンパイしており、リーチをかけることで勝負できる状態ならば、積極的に勝負する。
- 守る場合: 相手の手が明らかに高く、振り込むリスクが高い場合は、無理に攻めず安全な牌を選んで降りる。
この判断を的確に行うことが、バランスの取れた立ち回りにつながります。
3. 七対子を使い分ける
三人麻雀では、七対子が成立しやすいルールになっています。しかし、七対子は攻めと守りのバランスを取るうえで慎重な判断が求められます。
- 攻める場合: 七対子の単騎待ちは、相手に読まれにくい待ちを選べるため、勝負の場面で有効。
- 守る場合: 七対子は不要な危険牌を抱えずに進めることができるため、降りる際の選択肢としても活用できる。
状況に応じて、七対子を積極的に狙うかどうかを決めることで、攻守のバランスが取りやすくなります。
4. 親番では攻め、子のときは慎重に
三人麻雀では親番が頻繁に回ってくるため、親番では攻め、子のときは守りを意識するのが基本戦略になります。
- 親番のとき: 他のプレイヤーに振り込まないように慎重になるよりも、積極的にリーチをかけてアガリを狙う。
- 子のとき: 点数が低い場合や、相手のリーチが早い場合は、無理に攻めずに安全策を取る。
このように、局面ごとに攻めと守りを切り替えることが、三人麻雀での勝率を上げるポイントになります。
三人麻雀の親番を活かす戦略
三人麻雀では親番が非常に重要です。親の回数が多いため、親番での得点を最大化することが勝利のカギとなります。ここでは、親番を活かすための戦略を解説します。
1. 親番では積極的にリーチをかける
親のアガリは通常よりも点数が高いため、テンパイしたらできるだけリーチをかけてアガリを狙うのが基本です。特に、三人麻雀では局数が少なく、一局のアガリが勝敗を大きく左右するため、リスクを取ってでも攻めることが重要になります。
例えば、手が安い場合でも、親番のときは即リーチをかけることでプレッシャーを与えることができます。
2. 鳴きを活用してスピード勝負
三人麻雀ではチーができないため、ポンやカンを活用することが親番の戦略として重要になります。特に、鳴きを使ってテンパイまでの速度を上げることが、親番の有利さを活かすポイントになります。
- ポンを活用: 役牌をポンしてスムーズにテンパイに進める。
- カンを活用: カンをしてドラを増やし、高得点を狙う。
親番では、鳴きを駆使して素早くテンパイし、相手にプレッシャーをかけることが有効です。
3. 親番を維持するための意識
三人麻雀では「アガリ連荘」のルールが適用されることが多く、親番を維持することが勝利に直結します。そのため、無理に高得点を狙わず、低い点数でもいいのでアガリを優先することが大切です。
例えば、タンヤオやドラ1などのシンプルな手でもアガリを狙い、親番を継続させることで、次の局でさらに有利な展開に持ち込むことができます。
三人麻雀で高得点を狙うポイント
三人麻雀では、高得点の手を作ることが勝利につながります。特に、使用する牌が少ないため、特定の役が作りやすくなります。ここでは、高得点を狙うためのポイントを解説します。
1. 清一色(チンイツ)を狙う
三人麻雀では、萬子の2~8が使用されないため、清一色が作りやすくなります。手配が偏ったときは、清一色を意識して進めると高得点が狙えます。
- 狙い目: ソーズやピンズに偏った手配なら、清一色の可能性を考えて打つ。
2. 北抜きドラを活用
三人麻雀では北がドラになるルールがあるため、北を多く持っていると自然に高得点が狙えます。抜きドラのルールがある場合は、北を抜くことでドラを増やし、翻数を伸ばすことが可能です。
- 活用方法: 北が手元に来たら、抜くことでドラの数を増やし、高得点の手を作る。
3. 役満を視野に入れる
三人麻雀では、牌の種類が少ないため、役満が成立しやすくなります。特に、九蓮宝燈や国士無双は狙いやすい役です。
- 役満を狙うタイミング: 初めから手配が役満に近い形なら、思い切って狙う。
4. リーチを活用
リーチをかけることで一発や裏ドラが乗りやすくなり、高得点が狙えます。特に、テンパイが早い場合はリーチをかけることで、他のプレイヤーにプレッシャーを与えることができます。
このように、三人麻雀では役の狙い方やドラの活用を意識することで、高得点の手を作りやすくなります。
麻雀の三麻の基本と戦略まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 三人麻雀は北家がなく、東・南・西の3人でプレイする
- 萬子の2~8を使用せず、牌の総数は108枚となる
- 北牌は共通役牌として扱われることが多く、抜きドラのルールもある
- チーが禁止されており、ポンやカンを活用した攻めが重要
- ツモアガリ時の支払いは残りの2人で折半される
- 符計算なしの点数方式が多く、初心者にも分かりやすい
- 親番の回数が多く、連荘を狙うことが勝利のカギとなる
- 清一色や七対子が狙いやすい
- 北抜きドラを活用すると高得点の手が作りやすくなる
- ゲームの進行が速いため、スピーディーな判断が求められる
- 高得点を狙う際はリーチや役満を視野に入れる
- ローカルルールが多いため、プレイ前に確認が必要
- 途中流局のルールが適用されないことが一般的
- 攻めと守りのバランスを取り、無駄な振り込みを防ぐ
- 対局ごとの点数変動が大きく、一発逆転のチャンスがある