麻雀を始めたばかりの方や、久しぶりにプレイする方の中には、「麻雀の回り方がよく分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
麻雀は独特のルールや進行方法が多く、右回りと左回りが混在するため、最初は戸惑うことも少なくありません。特に、ツモや捨牌、親の移動といった基本的な流れを理解しておくことは、スムーズにゲームを楽しむために重要です。
この記事では、麻雀の回り方に関する基本ルールから、進行の流れ、そして注意すべきポイントまでを分かりやすく解説します。
麻雀初心者の方はもちろん、ルールを再確認したい方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
【記事のポイント】
- 麻雀の進行方向とツモの順番の違い
- 親と子の順番や役割の違い
- チー、ポン、カンの正しいタイミングと回り方
- 配牌からゲーム終了までの基本的な流れ
麻雀の基本ルールと回り方
右回り?左回り?基本の流れ
麻雀の進行方向については、初心者が特に混乱しやすいポイントです。麻雀は「右回り」か「左回り」かという疑問に対して、結論としては進行の内容によって異なります。
プレイヤーの順番や親の移動は反時計回り(左回り)ですが、牌山から牌を取るときは時計回り(右回り)です。この違いを理解することで、スムーズなゲーム運びが可能になります。
プレイヤーの順番(反時計回り)
麻雀のプレイヤーは以下の順番で進行します。
- 東家(親) → 南家 → 西家 → 北家
この順番は反時計回りに進むため、親の右隣が次の順番になります。このサイクルを繰り返すことで、全員が均等に親を担当します。
牌山からのツモ(時計回り)
一方で、ツモ牌(山から引く牌)を取る際には時計回りに進みます。具体的には、牌山の右側から数えて牌を取ることになります。これは配牌の際も同じルールが適用されます。
鳴き(チー・ポン・カン)の方向
- チー:左隣のプレイヤー(上家)の捨牌のみ鳴くことが可能です。
- ポン・カン:左隣、右隣、対面いずれのプレイヤーの捨牌からでも鳴くことができます。
このように、麻雀の進行には左回りと右回りが混在しています。最初は戸惑うかもしれませんが、実際にゲームを繰り返すことで自然に慣れていくでしょう。
ツモと捨牌の回り方の基本ルール
麻雀をプレイする際の基本動作はツモ(牌を引く)と捨牌(不要な牌を捨てる)です。この流れを理解することが、円滑なゲーム進行に不可欠です。
ツモの基本ルール
- ツモの順番は反時計回り(左回り)で進行します。
- 親 → 南家 → 西家 → 北家 の順番です。
- 各プレイヤーは自分の番が来たら、牌山から1枚の牌をツモします。
捨牌の基本ルール
ツモの後、プレイヤーは不要と判断した牌を捨てます。このときのルールは以下の通りです。
- 捨牌(ステハイ)は卓の中央、河(ホー・カワ)と呼ばれるスペースに置く
- 捨牌は6枚ごとに並べることで、全員が見やすく整理する
- 牌を捨てる前に次の人が牌を引くことは違反
- 一度捨てた牌を拾い直すことはできない
鳴き(ポン・チー・カン)のルールと注意点
- チー:左隣のプレイヤーの捨牌のみ可能。
- ポン・カン:任意のプレイヤー(左隣、右隣、対面)の捨牌から可能。
注意点
- ツモと捨牌の順序を守ることがゲームの公平性に直結します。
- 捨てた牌が誰かに鳴かれる(ポン・チー・カンされる)場合、自分の順番が飛ばされることがあります。これにより、ゲームの流れが変わることもあるため、注意が必要です。
ツモと捨牌の基本的な流れをしっかりと理解し、スムーズなプレイを心掛けましょう。
配牌からゲーム開始までの手順
麻雀のゲームは配牌(ハイパイ)から始まります。配牌からゲーム開始までの手順を理解しておくことは、麻雀の基本を学ぶ上で重要です。
1. 起家(チーチャ)の決定
ゲームを開始する前に、まず座席と親を決定します。
- プレイヤー全員でサイコロを振るか、ジャンケンをして座席(東・南・西・北)を決定します。
- 「東」に座ったプレイヤーがサイコロを2個振り、その出た目に基づいて反時計回りに数えて親(起家)を決定します。
2. 配牌の手順
親が決まったら、サイコロを再び振り、出た目に応じて牌山から牌を取り始めます。
- サイコロの目に基づいて、牌山の右側から数えて残した部分の左側から牌を取り始めます。
- 各プレイヤーが4枚ずつ、3回繰り返して計12枚の牌を配ります。
- 親はさらに2枚追加で引いて14枚の手牌、子供は13枚の手牌を持つことになります。
3. ドラ表示牌の決定
配牌が完了したら、次にドラ表示牌を決定します。
- 王牌(ワンパイ)の上段左から3番目の牌を表向きにして、ドラ表示牌を決めます。
- ドラは得点計算に影響する重要な要素です。
4. ゲームの開始
配牌とドラの設定が終わったら、いよいよゲームがスタートします。
- 親は14枚の手牌から不要な牌を1枚捨てます。
- その後、南家、西家、北家と順番にツモと捨牌を繰り返し、ゲームが進行していきます。
麻雀は配牌から始まり、ツモと捨牌を繰り返すことで進行します。反時計回りの進行方向と時計回りの牌山の取り方を理解することが、スムーズなゲームの基本です。これらの基本ルールを覚えておくことで、麻雀をより楽しむことができるでしょう。
親と子の順番と回り方の違い
麻雀の進行を理解する上で、親と子の順番や回り方の違いを知ることは重要です。この違いを正しく把握することで、ゲームをよりスムーズに進めることができます。
親と子の基本的な立ち位置
麻雀は4人で行うゲームで、1人が親、残り3人が子としてゲームを進行します。
- 親:最初に牌を配り、ゲームの進行をリードする立場です。親は得点面で有利な点が多く、上がった場合は親を継続できます。
- 子:親以外の3人のプレイヤーです。子が上がると親は交代します。
順番の回り方
麻雀のプレイヤーの順番は反時計回り(左回り)で進行します。
- 東家(親) → 南家 → 西家 → 北家
親が最初に牌を捨て、その後右隣の南家がツモを行います。この流れを繰り返すことでゲームが進行します。
親と子のツモ回数の違い
親と子ではツモの回数に違いがあります。
- 親と南家:それぞれ18回のツモが可能です。
- 西家と北家:それぞれ17回のツモが可能です。
これは親が最初に1枚多く牌を持っているためです。ツモ回数の違いは、戦略を考える上で重要なポイントとなります。
親と子の役割の違い
- 親のメリット:
- 親が上がると親を継続できるため、得点を積み重ねるチャンスが増えます。
- 親の上がりは得点が1.5倍になるため、高得点が狙えます。
- 子の役割:
- 子が上がると親が交代し、ゲームの流れを変えることができます。
- 親の連荘を防ぐためには積極的に上がることが求められます。
親と子の順番と役割の違いを理解することで、より戦略的に麻雀を楽しむことができます。
チー、ポン、カンのタイミングと回り方
麻雀では、他のプレイヤーの捨牌を利用して手牌を完成させることができます。これを「鳴き」と呼び、チー、ポン、カンの3種類があります。それぞれのタイミングと回り方を理解することが勝利への鍵となります。
チーのタイミングと回り方
チーは、順子(連続する3つの数字)を作るために使う鳴きです。
- チーができるのは左隣(上家)のプレイヤーが捨てた牌のみです。
- 右隣や対面のプレイヤーの捨牌ではチーはできません。
例:自分が「3」と「4」の筒子を持っている場合、左隣のプレイヤーが「2」または「5」を捨てた時にチーが可能です。
チーは手牌を早く完成させるのに役立ちますが、手牌の情報が他のプレイヤーに知られるリスクもあります。
ポンのタイミングと回り方
ポンは、同じ数字の牌を3枚揃える(刻子を作る)ために使う鳴きです。
- ポンはどのプレイヤーの捨牌でも可能です。左隣、右隣、対面のプレイヤーに関係なく行えます。
例:自分が「7」の萬子を2枚持っている場合、誰かが「7」を捨てた時にポンが可能です。
ポンを使うと速攻で手牌を完成させることができますが、役が限られる場合があるため注意が必要です。
カンのタイミングと回り方
カンは、同じ牌を4枚揃える(槓子を作る)ための鳴きです。カンにはいくつかの種類があります。
- 明カン:他のプレイヤーの捨牌を使ってカンをする。
- 暗カン:自分の手牌だけで4枚揃えてカンをする。
- 加カン:既にポンしている刻子に同じ牌を加えてカンにする。
カンをするとドラが増えるため得点アップのチャンスが広がりますが、ツモ番が増えることで他のプレイヤーに有利になる場合もあります。
鳴きを使う際の注意点
- 鳴きを多用すると手牌が公開され、相手に戦略を読まれるリスクがあります。
- 鳴きをすると役の幅が狭くなり、上がりにくくなる場合もあります。
チー、ポン、カンの使い方を理解し、状況に応じて適切に鳴きを行うことで、戦略的な麻雀を楽しむことができます。
親の移動と局の進行の仕組み
麻雀は親の移動と局の進行によってゲームの流れが大きく変わります。親の役割や局の構成を理解することは、戦略を立てる上で非常に重要です。
親の移動の基本ルール
麻雀の親は反時計回り(左回り)に移動します。
- 親が上がった場合:親は連荘(同じ親を継続)できます。これにより得点を積み重ねるチャンスが増えます。
- 子が上がった場合:親は右隣のプレイヤーに交代します。
- 流局の場合:親がテンパイであれば親を継続できます。
局の進行の仕組み
麻雀は半荘(ハンチャン)という形式で進行し、東場と南場の2つの場があります。
- 東場:全員が親を1回ずつ担当する4局。
- 南場:再び全員が親を担当する4局。
合計8局で1ゲームが終了しますが、親が連荘することで局数が増えることもあります。
特殊な進行ルール
- 連荘:親が連続で上がると親を続行でき、ゲームが長引くことがあります。
- オーラス:南場の最後の局を指し、ここで最終的な勝敗が決まります。
- トビ終了:いずれかのプレイヤーが持ち点をゼロ以下にした場合、ゲームが途中で終了することもあります。
親と局進行の戦略的なポイント
- 親の連荘を防ぐためには、子は積極的に上がることが求められます。
- 親番を活かすためには高得点を狙う攻撃的なプレイが有効です。
- オーラス前の点数計算を意識し、最終局に向けた戦略を立てることが重要です。
親の移動と局の進行を理解することで、より深い戦略が可能になり、麻雀の楽しさがさらに広がります。自分の立場や状況に応じて柔軟にプレイすることが勝利への近道です。
麻雀の回り方で注意すべきポイント
ツモる順番と牌山の取り方の違い
麻雀のプレイにおいて、ツモる順番と牌山の取り方には明確な違いがあります。この2つのルールを理解することで、ゲームの流れをスムーズに把握できるようになります。
ツモる順番の基本ルール
ツモとは、プレイヤーが自分の番に牌山から1枚の牌を引く行為を指します。ツモの順番は、以下の通り反時計回り(左回り)で進行します。
- 東家(親)→ 南家 → 西家 → 北家
親が最初に牌を捨てた後、南家が1枚ツモり、続いて西家、北家が順番にツモを行います。この流れは誰かが和了するか、牌山が尽きるまで繰り返されます。
牌山の取り方の基本ルール
一方で、牌山からの牌の取り方には別のルールがあります。牌山から牌を取るときは時計回り(右回り)に進行します。
- 牌山は各プレイヤーの前に積まれていますが、親がサイコロを振り、その出た目に応じて右から数えて取り始める位置を決定します。
- 配牌の際は、牌山の右側から数えて残した部分の左側から牌を取り始めます。
- ツモを行う際も、牌山の右側から順に牌を引いていきます。
ツモる順番と牌山の取り方の違い
このように、ツモの順番と牌山の取り方には以下の違いがあります。
- ツモの順番:プレイヤー同士の順番は反時計回り(左回り)で進行します。
- 牌山の取り方:牌山からの牌の取り方は時計回り(右回り)で進行します。
この違いを理解することで、麻雀のプレイがよりスムーズになります。初心者の方は、最初は混乱するかもしれませんが、実際にプレイを繰り返すことで自然と身についていくでしょう。
反時計回りで進行する理由
麻雀は多くの場面で反時計回り(左回り)に進行します。これは、プレイヤーの順番、親の移動、ツモの順番などに適用されます。では、なぜ麻雀は反時計回りで進行するのでしょうか。
歴史的背景と文化的影響
麻雀の進行が反時計回りである理由は、中国の伝統や文化的な影響に由来しています。麻雀は中国発祥のゲームであり、古代中国では「左尊右卑(左が上位、右が下位)」という考え方が根付いていました。この思想に基づき、反時計回りで進められるようになったと考えられています。
また、東洋の多くの伝統的なボードゲームやカードゲームも反時計回りで進行することが多く、麻雀もその流れを踏襲しています。
ゲームバランスの観点
反時計回りの進行は、ゲームバランスを保つためにも効果的です。左隣のプレイヤーから順番に進行することで、捨牌の読みや相手の戦略をより緊密に把握しやすくなります。
- 鳴き(チー、ポン、カン)のタイミングも反時計回りに影響を受けています。特にチーは左隣のプレイヤーの捨牌のみ可能であるため、反時計回りの進行が自然な流れとなります。
実用的な理由
実際のプレイにおいても、反時計回りは視覚的に自然な流れを作り出します。右利きの人が多い社会では、反時計回りの方が牌を扱いやすく、捨牌やツモの動作がスムーズに行えるという利便性も指摘されています。
反時計回りのルールを守る重要性
反時計回りという進行ルールは麻雀における基本の一つです。もし時計回りで進行してしまうと、鳴きのルールや親の移動が混乱し、ゲームの公平性が損なわれてしまいます。正しい進行方向を守ることで、全員が公平に楽しめる環境を維持することができます。
麻雀卓の座席と方角の関係
麻雀のプレイにおいて、座席と方角の関係は非常に重要な役割を果たします。座る位置によってゲーム内での呼び方や役割が変わり、戦略にも影響を与えるためです。
座席と方角の基本構成
麻雀の卓は東・南・西・北の4つの方角に分けられ、それぞれのプレイヤーがこれらの方角に対応する座席に座ります。
- 東家(トンチャ):親のスタート地点で、ゲームの進行をリードする役割を担います。
- 南家(ナンチャ):東家の右隣に座り、ゲームの2番手として進行します。
- 西家(シャーチャ):南家の右隣に座り、3番目にプレイします。
- 北家(ペーチャ):西家の右隣に座り、最後にプレイします。
この座席配置は、反時計回りの進行と一致しています。
起家(チーチャ)の決定と座席の割り当て
ゲーム開始前に、起家(チーチャ)と呼ばれる最初の親を決める必要があります。この決定方法は以下の通りです。
- サイコロを振るかジャンケンをして、東・南・西・北の座席を決定します。
- 東の席に座ったプレイヤーが再度サイコロを振り、その出た目に応じて反時計回りに数え、親(起家)を決定します。
起家が決まった後、ゲームが進行するごとに親は反時計回りに移動します。全員が均等に親を担当することになります。
風(方角)の役割と得点への影響
麻雀では、自分の座席の方角(風)も得点計算や役作りに影響を与えます。
- 自風牌(じかぜはい):自分が座っている方角の牌。これを使って役を作ることができます。
- 場風牌(ばかぜはい):現在の場(東場、南場など)に対応する方角の牌。これも役作りに利用できます。
例として、東場の東家に座っている場合、東の牌は自風牌かつ場風牌として役に使えます。
座席の戦略的な意味
座席と方角は、単なる位置決め以上の意味を持ちます。親の座にいる間は得点が高くなり、連荘(親を継続すること)によってさらに有利な立場に立てます。また、自風牌や場風牌を利用した役作りは、戦略的なプレイの幅を広げます。
このように、麻雀卓の座席と方角の関係を理解することで、ゲームの進行や得点計算がよりスムーズになります。座席ごとの役割を意識してプレイすることで、より戦略的な麻雀を楽しむことができるでしょう。
違反行為と正しい回り方のマナー
麻雀は戦略と運のゲームである一方で、ルールやマナーを守ることも重要です。正しい回り方を理解し、違反行為を避けることで、スムーズで楽しいゲームを楽しむことができます。ここでは、麻雀における違反行為と正しいマナーについて解説します。
麻雀の主な違反行為
- 順番を無視したツモ
プレイヤーの順番が反時計回りで決まっているにも関わらず、前のプレイヤーが捨てる前に牌を引いてしまうのは違反です。これはゲームの進行を混乱させ、公平性を損なう行為となります。 - 誤った鳴き(ポン・チー・カン)
鳴きは正しい順番とタイミングで行う必要があります。特にチーは左隣のプレイヤーの捨牌に対してのみ可能ですが、これを無視して他のプレイヤーの捨牌でチーを行うことは違反となります。 - 捨牌の取り直し
一度河に捨てた牌を再び手牌に戻すことは認められていません。捨てる前にしっかりと考えることが重要です。 - 意図的な遅延行為
自分の番になってから無駄に時間をかけて考えることもマナー違反とされます。ゲームの流れを保つためにも、適度なスピードでプレイすることが求められます。 - 暴言や態度の悪さ
他のプレイヤーへの不快な発言や態度は、麻雀の楽しさを損なう行為です。対戦相手に対して常に敬意を持って接することが大切です。
正しい回り方のマナー
- 順番を守る
麻雀の基本は、反時計回り(左回り)に進行します。自分の番が来るまで静かに待ち、順番通りにツモや捨牌を行いましょう。 - 捨牌は見やすく並べる
捨てた牌は卓の中央部分(河)にきれいに並べ、6枚ごとに1段下に配置します。これにより、他のプレイヤーが捨牌を確認しやすくなります。 - 鳴きの宣言は明確に
ポン・チー・カンを行う際には、はっきりとした声で宣言することがマナーです。曖昧な宣言は他のプレイヤーを混乱させる原因となります。 - スムーズな進行を心掛ける
麻雀は集中力が求められるゲームです。適切なテンポでプレイすることで、全員が快適に楽しめます。 - 他人の手牌や捨牌に干渉しない
他のプレイヤーの手牌や捨牌に触れることは厳禁です。また、アドバイスやヒントを与えることも控えましょう。
違反行為を避けるためのポイント
- ルールを事前に確認してからプレイを始めることが大切です。
- 不明な点があれば、ゲーム前に確認するか、プレイ中に静かに質問しましょう。
- 常に相手の立場を考え、思いやりを持って行動することがマナーを守る基本です。
麻雀はただのゲームではなく、他のプレイヤーとのコミュニケーションの場でもあります。正しいマナーを守ることで、全員が楽しく公平にプレイできる環境を作ることができます。
オンラインとリアルの違い
麻雀は、オンライン麻雀とリアル(対面)麻雀の2つの形態で楽しむことができます。それぞれのプレイスタイルには独自の特徴があり、ルールや進行方法にも違いがあります。ここでは、オンライン麻雀とリアル麻雀の違いについて詳しく解説します。
進行のスピードと操作
- オンライン麻雀
自動で牌が配られ、ツモや捨牌もクリック一つで行えるため、全体の進行が非常にスムーズです。また、タイマーが設定されていることが多く、一定の時間内に行動しなければならないため、ゲームのテンポが速くなります。 - リアル麻雀
牌を自分の手で積み、配り、ツモを行うため、進行には時間がかかります。プレイヤー同士のやり取りや手の動きによってテンポが異なり、場合によってはゲームが長引くこともあります。
ルールの自動適用と手動管理
- オンライン麻雀
ルール違反は自動的に防止されます。例えば、誤った順番でツモを行ったり、鳴きが不適切な場合は自動でブロックされるため、初心者でも安心してプレイできます。 - リアル麻雀
すべてのルールはプレイヤー自身で管理する必要があります。誤って順番を間違えたり、違反行為をしてしまう可能性もあるため、ルールに慣れておくことが重要です。
コミュニケーションの違い
- オンライン麻雀
チャット機能がある場合もありますが、基本的には対面での会話がないため、静かに集中してプレイすることができます。ただし、相手の表情や態度を読むことはできません。 - リアル麻雀
プレイヤー同士の会話や表情、態度を通じて心理戦を楽しむことができます。相手の反応を見ながら戦略を立てることができるのが大きな特徴です。
点数計算と記録管理
- オンライン麻雀
上がり時の点数計算は自動で行われます。複雑な役の計算も自動化されているため、初心者でも簡単に得点を把握できます。 - リアル麻雀
点数計算はプレイヤー自身で行う必要があります。これにより、役や点数の理解が深まる一方で、初心者には少し難しく感じることもあります。
牌の感触と視覚的な違い
- オンライン麻雀
デジタル画面上で牌を操作するため、実際の牌の感触はありません。視覚的には整ったデザインで見やすい反面、物理的な操作感は味わえません。 - リアル麻雀
実際に牌を手に取って操作することで、独特の感触や音を楽しむことができます。この tactile(触覚的)な要素がリアル麻雀の魅力の一つです。
オンラインとリアルのどちらを選ぶべきか?
- 初心者の場合:オンライン麻雀はルールが自動で適用され、違反行為の心配が少ないため、初めて麻雀を学ぶには最適です。
- 経験者の場合:リアル麻雀では実際の牌を使った操作やプレイヤー同士の駆け引きを楽しめるため、より深い戦略性を求める方に向いています。
オンライン麻雀とリアル麻雀の両方を体験することで、それぞれの良さを理解し、自分に合ったプレイスタイルを見つけることができます。
初心者が間違えやすい回り方のポイント
麻雀を始めたばかりの初心者が回り方でつまずくことはよくあります。ルールが複雑で、細かな決まりごとが多いため、注意しないと違反行為になってしまうことも。ここでは、初心者が特に間違えやすい回り方のポイントについて説明します。
1. 進行方向の混乱
麻雀の進行は反時計回り(左回り)で行われますが、初心者はこれを間違えてしまうことがあります。
- 誤りがちなポイント:
- 自分の左隣のプレイヤーが次だと思い込んでしまう。
- 牌山の取り方が時計回りであるため、進行も同じ方向だと混同してしまう。
対策:
- ゲーム開始前に進行方向を再確認しましょう。東家(親)が捨牌をしたら、右隣の南家が次に行動します。
2. チー、ポン、カンの間違い
鳴き(チー、ポン、カン)のタイミングや対象を間違えることも初心者によくあるミスです。
- 誤りがちなポイント:
- チーを右隣のプレイヤーの捨牌で行おうとする。
- ポンやカンの宣言を忘れたり、曖昧な声で行う。
対策:
- チーは左隣(上家)の捨牌のみで行えることを覚えましょう。
- 鳴きを行う際には、はっきりとした声で宣言し、他のプレイヤーに分かりやすく伝えることが大切です。
3. ツモと捨牌の順序ミス
ツモを行った後、正しい順序で捨牌をするのも初心者にとっては混乱しやすい部分です。
- 誤りがちなポイント:
- ツモをせずに直接捨牌してしまう。
- 他のプレイヤーの捨牌が終わる前にツモを行ってしまう。
対策:
- ツモ → 手牌確認 → 捨牌の順番を守ることを意識しましょう。また、前のプレイヤーが完全に捨牌を終えてから自分のツモを行うことが重要です。
4. 捨牌の配置ミス
捨牌は他のプレイヤーが確認しやすいように配置する必要があります。
- 誤りがちなポイント:
- 捨牌を無造作に置いてしまい、他のプレイヤーが確認しにくくなる。
- 捨てた牌の向きを揃えずに置く。
対策:
- 捨牌は卓の中央に整然と並べ、6枚ごとに1段下に置くことで見やすさを保つようにしましょう。
5. 親の移動と進行の誤解
親の移動や局の進行も、初心者が混乱しやすい部分です。
- 誤りがちなポイント:
- 親が勝利した場合でも親が移動すると思い込んでしまう。
- 連荘(親の継続)のルールを理解していない。
対策:
- 親が上がると親は継続、子が上がると親が交代するという基本ルールを覚えましょう。
初心者が間違えやすいポイントを事前に把握しておくことで、スムーズに麻雀を楽しむことができます。最初は戸惑うかもしれませんが、プレイを重ねるうちに自然とルールが身についてくるでしょう。
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 麻雀のプレイヤーの順番は反時計回りで進行する
- 牌山からのツモは時計回りで牌を取る
- チーは左隣(上家)の捨牌のみ鳴くことができる
- ポンとカンはどのプレイヤーの捨牌からでも可能
- ツモ後は必ず不要な牌を1枚捨てる
- 捨牌は卓の中央の河に6枚ごとに整理して置く
- 捨牌をする前に次のプレイヤーがツモをするのは違反行為
- 親は最初に14枚の手牌を持ち、子は13枚からスタートする
- 親が上がると連荘となり、親を継続できる
- 子が上がると親は右隣のプレイヤーに交代する
- 配牌はサイコロを振って牌山の位置を決めてから行う
- ドラ表示牌は王牌の上段左から3番目の牌を表にして決定する
- 牌の進行方向や取り方を間違えるとゲームの公平性が崩れる
- オンライン麻雀ではルール違反が自動で防止される
- リアル麻雀では点数計算やルール管理はプレイヤーが行う