麻雀には数多くの役満が存在しますが、その中でも特に珍しく、高い条件を求められるのが「石の上にも三年」です。
この役満は、ダブル立直と海底摸月という厳しい条件を満たすことで成立するローカル役満の一つです。
しかし、一般的な役満とは異なり、採用されるルールが限られているため、対局前にルールの確認が必要となります。
また、麻雀には石の上にも三年以外にもさまざまなローカル役満が存在し、地域やルールによって採用状況が異なります。
本記事では、石の上にも三年の成立条件やその由来に加え、他のユニークなローカル役満一覧についても詳しく解説します。
ローカル役満の魅力や採用される場、注意点なども紹介するので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
- 「石の上にも三年」の成立条件と由来
- ローカル役満としての採用状況や注意点
- 他のローカル役満との違いや特徴
麻雀の「石の上にも三年」とは?成立条件と由来

麻雀の「石の上にも三年」とは?成立条件と由来
ダブル立直と海底摸月が条件
「石の上にも三年」は、特定の条件を満たすことで成立するローカル役満です。
この役を成立させるためには、以下の 2つの条件 を満たす必要があります。
ダブル立直とは?
ダブル立直(ダブリー)は、最初の捨て牌をする時点でテンパイしている場合にのみ宣言できる特殊な立直です。
通常の立直とは異なり、局が始まった瞬間に手が完成している必要があるため、偶然性が高く狙って作るのが難しい役です。
ダブル立直の成立条件は以下の通りです。
- 配牌時にすでにテンパイしていること
- 最初のツモ牌を加えた後に手が変わらないこと
- 最初の打牌で立直を宣言すること
- 他家が副露していないこと(ポン・チー・カンが発生していない)
この条件を満たすことで、ダブル立直が成立し、通常の立直よりも価値が高くなります。
海底摸月とは?
海底摸月(ハイテイツモ)は、局の最後のツモ牌で和了することを指します。
局の進行とともにツモ牌は順番に減っていき、最終的に残り1枚が海底牌となります。この牌をツモって和了すると、海底摸月が成立します。
ただし、注意すべき点もあります。
- 最終ツモ番が自分に回ってこなければ成立しない
- 他のプレイヤーが先に和了するとチャンスを失う
- 最終ツモが不要牌であれば役は成立しない
このため、海底摸月で和了するには運とタイミングが非常に重要です。
「石の上にも三年」の難易度
この役満の難易度は極めて高いです。
- ダブル立直がそもそも狙って出せない
- 和了するまで他家がツモやロンをしない必要がある
- 最終ツモで和了しなければ成立しない
そのため、「石の上にも三年」は意図的に狙うのは現実的ではなく、偶然成立することがほとんどです。
「石の上にも三年」の由来と意味
「石の上にも三年」という名前は、日本のことわざ「石の上にも三年」に由来しています。
これは「冷たい石の上でも三年間座り続ければ暖かくなる」という意味で、辛抱強く努力すれば成果が得られることを表しています。
ことわざとの関連性
この役がことわざに由来する理由は、成立条件の難しさと関係しています。
- ダブル立直を宣言しても、そこから和了するまでの道のりは遠い
- 途中で他家に和了されると成立しない
- 最終的に自分のツモ番まで耐え抜かなければならない
このように「長く耐え忍んだ末に報われる」という点が、ことわざと麻雀の役の性質をよく表しています。
別名としての呼び名
「石の上にも三年」には、いくつかの別名があります。
- 待兼山(まちかねやま)
- 風林火山(ふうりんかざん)
- ラストエンペラー
採用されるルールと注意点
「石の上にも三年」はローカル役満であるため、すべての麻雀ルールで採用されているわけではありません。
そのため、対局前にルールを確認することが重要です。
採用されるルールの種類
「石の上にも三年」を採用しているルールは、以下のようなものがあります。
-
オンライン麻雀のカスタムルール
- 一部のオンライン麻雀ではローカル役満を採用する設定が可能
- ただし、デフォルトでは採用されていないことが多い
-
雀荘や特定の麻雀大会
- 一部の雀荘ではローカル役を採用していることがある
- しかし、競技麻雀や公式大会では認められないことがほとんど
-
仲間内のルール
- 友人同士のカジュアルな麻雀では、ローカル役満を自由に設定できる
- しかし、難易度が高いため実際に発生する機会は少ない
ルール設定の注意点
「石の上にも三年」を採用する場合、以下の点を事前に確認しておく必要があります。
-
河底撈魚(ハイテイロン)でも成立するか?
- 一部のルールでは、ハイテイロンでも成立するとする場合がある
- ただし、厳密に「海底摸月のみ」とするルールもあるため、要確認
-
役満の点数計算はどうなるか?
- 一般的には役満扱いだが、ルールによってはダブル役満やトリプル役満として採用されることもある
-
他のローカル役満との複合が可能か?
- 例えば「一筒摸月(イートンモーユエ)」と複合してダブル役満にする場合もある
- 採用するルールによって点数の取り決めが異なるため、事前の確認が必要
採用しない場合の理由
「石の上にも三年」を採用しないルールが多い理由として、次の点が挙げられます。
- 条件が厳しすぎて実戦で発生することがほとんどない
- 役満のインフレを防ぐため、ローカル役満を制限することがある
- 公式競技では標準的なルールを重視するため、採用されにくい
このため、もし「石の上にも三年」を採用したい場合は、事前にルールを決めておくことが必須です。
また、ローカル役満の多くは遊びとして楽しむための要素なので、仲間内で採用する場合はその点も考慮するとよいでしょう。
麻雀のローカル役満一覧と採用状況

麻雀のローカル役満一覧と採用状況
石の上にも三年以外のローカル役満
麻雀には、公式ルールには含まれていないものの、一部の地域やルールで採用される「ローカル役満」が多数存在します。
石の上にも三年もその一つですが、その他にも独自の条件や由来を持つローカル役満があり、それぞれの特徴を理解することで、より幅広い麻雀の楽しみ方ができます。
代表的なローカル役満
以下に、石の上にも三年以外の代表的なローカル役満を紹介します。
-
大車輪(だいしゃりん)
- 筒子(ピンズ)の2~8を使い、七対子の形で揃える役満。
- 地域によっては索子(ソーズ)や萬子(マンズ)でも認める場合がある。
-
四連刻(スーレンコウ)
- 同じ数牌を4つ連続した刻子で揃える役満。
- 鳴いても成立するため、比較的狙いやすいが、ルールによって採用されていないことも多い。
-
十三不塔(シーサンプータオ)
- 配牌時または第1ツモ時点で、順子・刻子が一切なく、唯一の対子が雀頭としてある状態。
- 天和や地和に比べると出現確率は高いが、それでも極めて稀な役。
-
九筒撈魚(チューピンラオユイ)
- 河底撈魚(ハイテイロン)を九筒(9ピンズ)で行うと成立するローカル役満。
- 「一筒摸月(イートンモーユエ)」の逆パターンともいえる。
ローカル役満の採用基準
ローカル役満が採用される基準は、主に以下の3点に分けられます。
-
歴史的に広まっているか
- 昔から特定の地域やグループで使われている役は、認知度が高く、採用されやすい。
-
ゲームバランスを崩さないか
- 例えば、「三色一気通貫を単騎待ちであがると役満」など、あまりにも簡単すぎる条件だと、ゲームのバランスが崩れてしまうため、採用されにくい。
-
オンライン麻雀や雀荘での導入実績
- 近年では、オンライン麻雀の影響で特定のローカル役が広まりやすくなっている。
- 採用される頻度が高い役は、ルールオプションとして設定できることもある。
このように、ローカル役満にはさまざまなバリエーションがあり、それぞれに独自の面白さがあります。
地域やオンライン麻雀での違い
ローカル役満は、地域やオンライン麻雀のルールによって採用状況が大きく異なります。
同じ「石の上にも三年」という役でも、ある地域では役満として認められていても、別の地域ではルールに含まれていないことがあります。
地域ごとのローカル役満の違い
地域ごとにローカル役満の採用基準が異なる理由として、麻雀の歴史的な発展過程 が影響しています。
-
関西地方の特徴
- 「大車輪」や「小車輪」など、七対子をベースにした役満が比較的多い。
- 「百万石」などの数値を元にしたローカル役も存在する。
-
関東地方の特徴
- ローカル役満はあまり採用されず、標準役満のみで遊ばれることが多い。
- ただし、特定の雀荘では「四連刻」などのローカル役を採用する場合もある。
-
北海道・東北地方の特徴
- 「東北新幹線」など、地名に由来したローカル役満が存在する。
- 比較的ローカル役満を取り入れる文化が強い。
オンライン麻雀でのルールの違い
オンライン麻雀では、ローカル役満の採用状況がサイトやアプリごとに異なります。
-
採用されることが多いローカル役満
- 大車輪
- 四連刻
- 一筒摸月
-
採用されないことが多いローカル役満
- 石の上にも三年
- 十三不塔
- 東北新幹線
オンライン麻雀は、標準ルールに沿ったプレイを前提としていることが多く、特殊なローカル役満が排除される傾向にあります。
採用される場とされない場
ローカル役満は、麻雀のプレイ環境によって採用される場とされない場が明確に分かれます。
事前にルールを確認しておかないと、対局中に「この役は認められるのか?」と混乱することもあるため、注意が必要です。
採用される場
ローカル役満が採用されやすいのは、以下のような場面です。
-
仲間内のカジュアル麻雀
- 友人同士で遊ぶ場合、自由にルールを設定できるため、ローカル役満も採用しやすい。
- ただし、知らない役を採用すると、ゲームの公平性が崩れる可能性がある。
-
特定の雀荘
- 一部の雀荘では、ローカルルールを設定できる。
- 「大車輪」「四連刻」など、ある程度認知度のあるローカル役満は採用されやすい。
-
オンライン麻雀のカスタムルール
- 一部のオンライン麻雀では、ローカル役満をオプションで選択可能。
- しかし、一般の対局では使用できないことが多い。
採用されない場
一方で、ローカル役満が採用されない場も多くあります。
-
競技麻雀(プロリーグなど)
- プロの麻雀リーグでは、標準ルールのみを採用するため、ローカル役満は一切認められない。
-
公式オンライン麻雀(天鳳・雀魂など)
- 標準ルールを基準としているため、ローカル役満はほぼ採用されていない。
- 一部の特殊ルール対局では例外的に採用されることもある。
-
初心者向けの麻雀講座
- 初心者にはまず基本役を覚えてもらうことが優先されるため、ローカル役満は扱われない。
このように、ローカル役満は「遊び」としての要素が強いため、競技性の高い場では採用されにくい傾向があります。
石の上にも三年を狙う戦略と難易度

石の上にも三年を狙う戦略と難易度
どんな状況で狙うべきか
「石の上にも三年」は、ダブル立直と海底摸月という厳しい条件が必要なため、狙うタイミングを慎重に見極める必要があります。
基本的に、この役満を意図的に狙うことは非常に難しいですが、局面によっては成立の可能性を高めることができます。
ダブル立直を狙うタイミング
ダブル立直は、配牌時にテンパイしている必要があるため、運に大きく左右されます。
しかし、以下の状況では狙いやすくなります。
-
配牌時にほぼテンパイ状態にある
- すでにテンパイまたは1シャンテン(あと1枚でテンパイ)の状態であれば、ダブル立直の可能性が高まる。
-
場にリーチがかかる前
- 他家がリーチをかけると副露や流局の可能性が上がるため、最初にリーチをかけられる状況が理想的。
-
他家が鳴きを積極的にしない場面
- 副露(ポン・チー・カン)が発生するとダブル立直ができないため、鳴きの少ないメンバーと打つ場合に狙いやすい。
海底摸月を狙う場面
ダブル立直に成功しても、最終ツモで和了する必要があります。
そのため、以下の状況が重要になります。
-
ツモが続いている局面
- ツモ順が自分まで回る可能性が高いほど、海底摸月での和了チャンスが増える。
-
他家がテンパイしていないと判断できる場面
- 流局直前になり、他家の捨て牌からテンパイしていないと判断できる場合、ツモ和了の可能性が高まる。
-
フリテンを活用する
- フリテンツモを狙うことで、最後のツモで和了できる確率を上げる方法もある。(詳しくは後述)
「石の上にも三年」を狙うのは現実的か
結論として、「石の上にも三年」を狙って作るのはほぼ不可能に近いといえます。
しかし、配牌が良い時や、他家の動きを見ながらツモ番を調整できる局面では、あえて狙うという選択肢もあります。
局面を見極めつつ、リスクとリターンを考えて戦略的に狙うことが重要です。
確率とリスクを考える
「石の上にも三年」は、極めて成立しにくい役満の一つです。
そのため、確率とリスクを把握した上で戦略的に判断することが求められます。
確率の分析
「石の上にも三年」が成立するためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 配牌時にテンパイしている(確率:約1.5%程度)
- 他家が副露しない(確率:半荘の進行状況による)
- ダブル立直後にツモ和了できる(確率:約20%以下)
- 和了牌が最後のツモで出る(確率:約1.5%以下)
これらの条件が重なる確率を単純計算すると、発生率は100万局に1回以下 となる可能性があります。
このため、「狙って作る」というよりは「偶然成立する」ものと考えたほうが良いでしょう。
リスクの考え方
「石の上にも三年」を狙う場合、以下のリスクを考慮する必要があります。
-
テンパイ即リーで形を固定するリスク
- ダブル立直を宣言すると手が固定されるため、手変わりができない。
- もし最終ツモで和了できなければ、大きなチャンスを逃すことになる。
-
他家の妨害リスク
- 他のプレイヤーが鳴きを入れたり、早い段階で和了すると、「石の上にも三年」を狙う意味がなくなる。
-
フリテンになりやすい
- 一度見逃すとフリテンになるため、ツモに頼らざるを得なくなる。
- 役満を狙いすぎると、他家に振り込むリスクが高まる。
リスクを抑えながら狙う戦略
この役を狙う場合は、以下のような方法を意識するとよいでしょう。
-
配牌がテンパイに近い時だけ狙う
- 初期配牌でテンパイまたはイーシャンテンの時のみ、ダブル立直を狙う。
-
他家の捨て牌を見ながら進める
- 他家が攻める気配がない場合、ツモ番が回りやすくなる。
-
フリテンを活用する
- 敢えて見逃してフリテンツモを狙うことで、和了の可能性を上げる。(次の項目で詳しく説明)
「石の上にも三年」は狙う価値があるかどうかを冷静に判断し、状況次第で戦略を調整することが重要です。
フリテンツモの活用方法
「石の上にも三年」は、海底摸月(最後のツモで和了)で成立するため、フリテンツモを活用することで成立確率を上げることができます。
フリテン(振りテン)とは、自分が一度見逃した牌をロンできなくなるルールのことです。
この性質を利用し、ツモで和了する戦略を考えることができます。
フリテンツモを活用するメリット
-
他家に放銃させずにツモで和了できる
- 他家が不用意に振り込むことを防ぎ、自分のツモ番を確保できる。
フリテンツモを狙う具体的な手順
-
ダブル立直を宣言する
- まずは配牌テンパイを活かし、ダブル立直をかける。
-
和了牌が出ても見逃す
- 誰かが自分の当たり牌を捨てても、ロンせずにフリテン状態を作る。
-
海底摸月でツモを狙う
- 最終ツモで自力で和了し、「石の上にも三年」を成立させる。
フリテンツモのリスク
フリテンツモを活用する際には、以下のリスクを考慮する必要があります。
-
見逃した後に他家に和了されるリスク
- 自分のツモ番までに他家が和了してしまうと、狙いが無駄になる。
-
ツモれなかった場合のダメージ
- 最後のツモで和了できなかった場合、チャンスを逃してしまう。
このため、フリテンツモはあくまで「補助的な戦略」として考え、状況に応じて柔軟に対応することが重要です。
他のローカル役満との比較と魅力

他のローカル役満との比較と魅力
ダブリー河底撈魚との関係
「石の上にも三年」は、ダブル立直と海底摸月の組み合わせによって成立するローカル役満ですが、これと非常に近い条件で成立する役に「ダブリー河底撈魚(ダブリー・ハイテイロン)」があります。
どちらもダブル立直を前提としており、局の最後で和了するという点で共通しています。
しかし、決定的な違いは「ツモかロンか」という点にあります。
ダブリー河底撈魚とは
ダブリー河底撈魚は、ダブル立直をかけた後、最後のツモ牌(海底牌)ではなく、最後の打牌(河底牌)でロン和了することで成立するローカル役満です。
ダブリー河底撈魚の成立条件
- 配牌時にテンパイしており、第一打でダブル立直を宣言する。
- 他家が最後の打牌(河底牌)を捨てた際に、それをロンして和了する。
- 役満として認められるかどうかはルール次第。
この役は、和了牌が最後のツモでなければならない「石の上にも三年」とは異なり、他家の最後の打牌(河底牌)でロンできれば成立します。
「石の上にも三年」との違い
項目 | 石の上にも三年 | ダブリー河底撈魚 |
---|---|---|
立直の条件 | ダブル立直 | ダブル立直 |
和了の条件 | 最後のツモ | 最後のロン |
役満の採用基準 | ルールによる | ルールによる |
出現確率 | 極めて低い | 低い |
ダブリー河底撈魚の方が、最後の打牌でロンできるため、狙いやすい点が特徴です。
一方で、「石の上にも三年」はツモ限定のため、さらに成立が難しくなります。
ルールによっては同じ役とみなされることも
一部のルールでは、ダブリー河底撈魚も「石の上にも三年」と同じ役満として扱われることがあります。
これは、どちらも「ダブル立直+局の最後のアガリ」という条件が共通しているためです。
しかし、厳密にはツモとロンで異なるため、事前に採用ルールを確認することが重要です。
一筒摸月や九筒撈魚との複合
「石の上にも三年」は他のローカル役と複合する可能性があります。
特に、「一筒摸月(イートンモーユエ)」や「九筒撈魚(チューピンラオユイ)」は、海底や河底での和了が条件であるため、組み合わせによってさらに高い点数を狙える場合があります。
一筒摸月(イートンモーユエ)との複合
一筒摸月は、最後のツモ牌(海底摸月)が一筒(イーピン)である場合に成立するローカル役です。
通常は満貫役として扱われることが多いですが、一部ルールでは役満として認められることもあります。
「石の上にも三年」は「ダブル立直+海底摸月」の組み合わせが条件ですので、もし最後のツモが一筒だった場合、以下のように複合することになります。
複合時の役の例
- 「石の上にも三年」(役満)
- 「一筒摸月」(ルールによっては役満扱い)
- これによりダブル役満として計算される場合がある
ただし、一筒摸月の扱いはルールによるため、採用するかどうか事前に確認することが必要です。
九筒撈魚(チューピンラオユイ)との複合
九筒撈魚は、最後の打牌(河底撈魚)が九筒(チューピン)である場合に成立するローカル役です。
一筒摸月と同様に、基本的には満貫役として扱われますが、一部ルールでは役満として認められます。
しかし、「石の上にも三年」はツモ和了が条件であるため、九筒撈魚(ロン和了)とは直接複合しません。
そのため、同じ局で両方の役を同時に成立させることは不可能です。
ただし、ダブリー河底撈魚と九筒撈魚はどちらも「河底でのロン」が条件のため、これらは複合する可能性があります。
ローカル役の複合を狙う戦略
-
「石の上にも三年」を狙う場合
- 一筒摸月との複合を意識し、待ちを一筒にする
- ただし、狙って成立させるのは極めて難しい
-
ダブリー河底撈魚を狙う場合
- 九筒撈魚との複合が可能なため、待ちを九筒にするのも一つの戦略
ローカル役満の複合は、適用されるルールによって異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
ローカル役満の面白さ
ローカル役満は、標準ルールにはない独自の条件を持つため、通常の麻雀とは異なる楽しさがあります。
また、地域やプレイヤーの間で異なるルールが採用されているため、新しい戦略を考える機会も増えます。
ローカル役満の魅力
-
ユニークな条件で成立する
- 一般的な役満とは異なり、特定のシチュエーションでしか成立しないため、希少性が高い。
- 例:「石の上にも三年」「一筒摸月」「ダブリー河底撈魚」
-
戦略の幅が広がる
- ローカル役満を採用することで、新しい戦略が生まれる。
- 例えば、「最後のツモで一筒を狙う」など、通常では考えないプレイングが求められる。
-
ローカルルールを決める楽しさ
- 友人同士で自由にルールを決めることで、ゲームをより楽しむことができる。
- 例えば、「この役満はダブル役満にする」など、オリジナルのルールを作ることも可能。
ローカル役満の注意点
ローカル役満は楽しい要素ですが、事前にルールの確認を怠るとトラブルの原因になることがあります。
-
採用されるルールが異なる
- あるプレイヤーが知っているローカル役満が、別の場では採用されていないことがある。
-
点数の計算方法に違いがある
- ローカル役満を採用する際、通常の役満として扱うか、ダブル役満として扱うかを明確にする必要がある。
ローカル役満は、麻雀をさらに面白くする要素ですが、プレイヤー間でルールを統一することが大切です。
採用する際は、事前に確認し、全員が楽しめる環境を作ることを心がけましょう。
まとめ

まとめ
「石の上にも三年」は、ダブル立直と海底摸月を組み合わせたローカル役満であり、その成立条件の厳しさから非常に希少な役です。
この役の名前は、日本のことわざ「石の上にも三年」に由来し、耐え忍ぶことで得られる成果を表現しています。
採用される場面としては、仲間内の麻雀や一部の雀荘、オンライン麻雀のカスタムルールなどが挙げられます。
一方で、競技麻雀や公式戦では採用されることが少なく、一般的な麻雀ルールには含まれていません。
また、「ダブリー河底撈魚」や「一筒摸月」といった他のローカル役との複合も可能なケースがあり、ルールによって得点の計算方法が異なる点にも注意が必要です。
ローカル役満には独自の魅力があり、事前にルールを確認した上で楽しむことが大切です。