麻雀にはさまざまな役があり、その中でもホウテイ(ほうてい) は局の最後に発生する特別な役の一つです。局の終盤でアガリを狙う際には、このホウテイ(ほうてい)を理解しておくことで、最後のチャンスを活かせる可能性が高まります。
一方で、ホウテイ(ほうてい)とよく混同される役にハイテイ(はいてい)があります。どちらも局の最後に関係する役ですが、成立条件やアガリ方には明確な違いがあります。ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)の違いをしっかり理解することで、麻雀のルールをより深く学ぶことができます。
この記事では、ホウテイ(ほうてい)の基本ルールや成立条件、注意点について詳しく解説します。さらに、他の役との組み合わせや戦略的な活用法についても触れ、実戦で役立つ情報をお伝えします。麻雀の終盤戦をより有利に進めるために、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
- ホウテイ(ほうてい)の成立条件や基本ルール
- ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)の違い
- ホウテイ(ほうてい)を活かす戦略や警戒すべき状況
麻雀のホウテイ(ほうてい)とは?

麻雀のホウテイ(ほうてい)とは?
ホウテイ(ほうてい)の成立条件
ホウテイ(ほうてい)は、麻雀における偶然役の一つであり、特定の条件がそろった場合にのみ成立します。局の最後の捨て牌でロンアガリをしたときに得られる1翻役です。
成立の基本条件
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局の最後に捨てられた牌でロンする
- 王牌を除いた山の最後の牌(海底牌)をツモった人が、それを使ってアガらず、手牌から別の牌を捨てる。
- その捨てられた最後の牌を、別のプレイヤーがロンすることでホウテイ(ほうてい)が成立する。
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鳴きの有無は問わない
- 門前(メンゼン)でも鳴き(ポン・チー・カン)を入れていても成立するため、幅広い手牌の形で狙うことが可能です。
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役が1翻つくが、単独ではアガれないルールもある
- 一般的なルールでは、ホウテイ(ほうてい)単独でもアガることができます。
- ただし、完全先付けルール(役なしの鳴きを禁止するルール)を採用している場合、他に役がないとホウテイ(ほうてい)は認められません。
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最後の捨て牌でのロンに限定される
- たとえテンパイしていても、最後の捨て牌がアガリ牌でなければホウテイ(ほうてい)は成立しません。
- そのため、最後のツモがアガリ牌である場合は、ホウテイ(ほうてい)ではなく、ハイテイ(はいてい)になります。
ホウテイ(ほうてい)は狙って成立させることが難しい役ですが、局の最後の1打にチャンスがあるため、テンパイしているなら最後までアガリの可能性を考慮することが重要です。
ホウテイ(ほうてい)のアガリ方と注意点
ホウテイ(ほうてい)は、局の最後に捨てられた牌でロンアガリすることで成立します。ただし、通常のロンアガリとは異なり、いくつかの注意点があります。
ホウテイ(ほうてい)のアガリ方
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最後の捨て牌でロンする
- ホウテイ(ほうてい)は、局の最終打牌(河底牌)をロンしたときに成立します。
- そのため、最後の捨て牌をするプレイヤーの選択が、ホウテイ(ほうてい)成立の可否に影響を与えます。
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テンパイ形は自由
- 面前(メンゼン)でも鳴いていてもOK。
- シャンポン待ち、カンチャン待ち、単騎待ちなど、どんな待ち形でも成立します。
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ポン・チー・カンはできない
- 局の最後の捨て牌は固定されているため、他のプレイヤーがそれに対してポンやチー、カンをすることはできません。
- つまり、最後の牌を使った仕掛けは不可であり、ロンアガリのみが可能です。
ホウテイ(ほうてい)の注意点
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フリテン状態ではアガれない
- 自分が以前に同じ牌を見逃している場合(フリテン)には、ホウテイ(ほうてい)でのロンアガリはできません。
- そのため、テンパイの形によっては、最後のチャンスを逃してしまう可能性があります。
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海底ズラしに注意
- 海底牌を狙ったプレイヤーが意図的に鳴きを入れてツモ順を変えることで、ホウテイ(ほうてい)の成立を阻止する戦略が取られることがあります。
- これにより、最後の捨て牌が別のプレイヤーに渡ることになり、狙い通りにアガれなくなることもあります。
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完全先付けルールでは役なしの場合がある
- 役なしの鳴きが禁止されているルールでは、ホウテイ(ほうてい)単独ではアガれない場合があります。
- 事前にルールを確認し、他に役がある状態でアガるようにしましょう。
ホウテイ(ほうてい)は偶然の要素が強い役ですが、局の最後のアガリチャンスを活かすためにも、状況をしっかり把握しながらプレイすることが大切です。
フリテン時のホウテイ(ほうてい)の扱い
フリテンとは、自分がアガリ牌を見逃した(スルーした)場合や、自分の河にアガリ牌がある場合に適用されるルールです。この状態ではロンアガリができなくなります。ホウテイ(ほうてい)の場合も、フリテンのルールが適用されるため、特に注意が必要です。
フリテン状態でのホウテイ(ほうてい)の制約
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自分が過去に見逃した牌ではアガれない
- 例えば、局の途中で「アガれる牌だけど、点数が低いから見逃そう」と思ってスルーした場合、同じ牌が最後の捨て牌として出てもホウテイ(ほうてい)でアガることはできません。
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自分の河に同じ牌がある場合もアガれない
- もし自分の捨てた牌がアガリ牌であった場合、フリテン扱いとなり、ホウテイ(ほうてい)でロンすることができません。
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フリテンでもツモアガリは可能
- フリテン状態でも、ツモでのアガリは認められています。
- しかし、ホウテイ(ほうてい)はツモアガリではなく、ロンアガリ限定の役のため、フリテン時は絶対に成立しません。
フリテンホウテイ(ほうてい)を回避する方法
フリテン状態にならないためには、以下のような対策が有効です。
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アガリ牌を見逃さない
- 特に、局の終盤では点数の状況を見ながら、多少点数が低くても確実にアガリに行くことが大切です。
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自分の捨て牌に注意する
- 自分の捨て牌がアガリ牌になる可能性がある場合は、慎重に打牌を選びましょう。
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テンパイの形を意識する
- フリテンにならないよう、待ちの形を工夫し、リーチや鳴きを適切に活用することが重要です。
フリテンの状態ではホウテイ(ほうてい)を狙うことができないため、局の進行に合わせて柔軟に対応しながら打つことが求められます。ホウテイ(ほうてい)を狙う場合は、フリテン状態になっていないか事前に確認し、確実にアガれる状況を作ることが大切です。
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)の違い

ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)の違い
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)の成立条件の違い
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)は、いずれも麻雀の1翻役であり、局の最後に関係する役ですが、その成立条件には明確な違いがあります。初心者の方でも理解しやすいように、それぞれの成立条件を整理して解説します。
ハイテイ(はいてい)の成立条件
ハイテイ(はいてい)は、正式名称を「海底摸月(ハイテイモーユエ)」といい、局の最後に山からツモった牌でアガることで成立する役です。
成立条件は以下の通りです。
- 山の最後の1枚(海底牌)をツモってアガることが条件。
- 門前(メンゼン)でなくても成立する。
- 他のプレイヤーの鳴きによってツモ順が変わる場合、最終ツモを回避される可能性がある。
- 完全先付けルールでは単独の役として認められない場合がある。
ハイテイ(はいてい)は、ツモアガリが条件となるため、ロンアガリでは成立しません。
ホウテイ(ほうてい)の成立条件
ホウテイ(ほうてい)は、正式名称を「河底撈魚(ホウテイラオユイ)」といい、局の最後に捨てられた牌でロンアガリした場合に成立する役です。
成立条件は以下の通りです。
- 局の最後に捨てられた牌(河底牌)でロンアガリすること。
- 他のプレイヤーが最後のツモでアガらず、手牌から打牌した場合にのみ成立する。
- フリテン状態ではロンできないため、ホウテイ(ほうてい)も成立しない。
- 鳴きを入れていても問題なく成立する。
ハイテイ(はいてい)がツモアガリ限定の役であるのに対し、ホウテイ(ほうてい)はロンアガリ限定の役という点が、最大の違いです。
また、ホウテイ(ほうてい)は、最後の打牌が必ず発生するため、全プレイヤーにアガリのチャンスがあります。対して、ハイテイ(はいてい)は、最終ツモの権利を持つプレイヤーしかアガることができません。
このように、どちらも局の最後に関係する役ですが、ツモアガリかロンアガリかによって成立条件が大きく異なります。
アガリ方による違いと共通点
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)は、アガリ方に明確な違いがあるものの、一部共通する要素もあります。ここでは、それぞれのアガリ方と共通点について詳しく解説します。
ハイテイ(はいてい)のアガリ方
- 局の最後のツモ牌(海底牌)でツモアガリすることが条件。
- ツモアガリ限定の役であり、ロンアガリでは成立しない。
- テンパイしているプレイヤーの中で、最終ツモの権利を持っている人だけが狙える。
- 鳴きを入れていても成立するため、鳴きが多い局でもアガることが可能。
- 他家の鳴きやカンによって、ツモ順が変わることがある。
ホウテイ(ほうてい)のアガリ方
- 局の最後の捨て牌(河底牌)でロンアガリすることが条件。
- ロンアガリ限定の役であり、ツモアガリでは成立しない。
- 最後にツモったプレイヤーがアガらなかった場合にのみ、他のプレイヤーがロンできる。
- フリテンの状態ではアガることができない。
- どのプレイヤーでも、最後の捨て牌がアガリ牌であればホウテイ(ほうてい)が成立する。
共通点
- どちらも1翻役であり、他の役と複合することが可能。
- 門前(メンゼン)でなくても成立する。
- 局の最後に関係する役であり、偶然性が高い。
- 完全先付けルールでは、単独でアガれない場合がある。
- 鳴きを入れることで、アガリの順番や成立条件に影響を与えることがある。
ハイテイ(はいてい)はツモアガリ、ホウテイ(ほうてい)はロンアガリという点が最大の違いですが、どちらも局の最後に成立する役という共通点があります。そのため、局終盤の進行をしっかり見極めることが重要になります。
ルールや役との複合の違い
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)は、どちらも1翻役であり、他の役と複合することができます。ただし、一部の役とは複合できないため、役の組み合わせによる得点の変動を理解しておくことが重要です。
ハイテイ(はいてい)と複合する役
- 門前清自摸和(ツモ):ツモアガリ時に成立する役のため、ハイテイ(はいてい)と複合可能。
- 平和(ピンフ):ツモアガリであれば複合可能。ただし、ロンアガリの役であるホウテイ(ほうてい)とは複合できない。
- 断ヤオ(タンヤオ):手牌に1・9・字牌が含まれなければ、ハイテイ(はいてい)と複合可能。
ホウテイ(ほうてい)と複合する役
- 立直(リーチ):リーチをかけた状態でホウテイ(ほうてい)の牌をロンすれば、両方の役が成立。
- 役牌(ヤクハイ):場風や自風の役牌でロンアガリすれば、ホウテイ(ほうてい)と複合可能。
- 一気通貫(イッツウ):ホウテイ(ほうてい)のロン牌が一気通貫を完成させる牌であれば、両方の役が成立する。
ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)が複合しない役
- 嶺上開花(リンシャンカイホウ):リンシャンカイホウはカン後のツモアガリで成立する役のため、ハイテイ(はいてい)とは複合しない。
- 槍槓(チャンカン):他家の加槓に対するロンアガリのため、局の最後の捨て牌をアガるホウテイ(ほうてい)とは複合しない。
このように、ハイテイ(はいてい)とホウテイ(ほうてい)は、それぞれ異なる役と複合するため、ルールを理解した上で戦略的に活用することが大切です。
ホウテイ(ほうてい)と相性の良い役

ホウテイ(ほうてい)と相性の良い役
ホウテイ(ほうてい)と複合できる役一覧
ホウテイ(ほうてい)は1翻役であり、他の役と組み合わせることで得点を高めることができます。麻雀においては役の組み合わせが重要であり、ホウテイ(ほうてい)がどの役と複合できるかを理解することで、実戦での得点アップにつながります。
ホウテイ(ほうてい)と複合できる主な役
ホウテイ(ほうてい)と組み合わせることで得点が上がる役は以下の通りです。
1. 立直(リーチ)
リーチをかけた状態で最後の捨て牌をロンすれば、ホウテイ(ほうてい)とリーチの両方の役がつきます。リーチをかけていることでフリテンにならない限り、ホウテイ(ほうてい)でのアガリが狙えます。
2. 役牌(ヤクハイ)
自風や場風の牌、三元牌(白・發・中)でアガる場合、ホウテイ(ほうてい)と役牌の両方が適用されます。特に役牌のみの手でもホウテイ(ほうてい)がつくことで、1翻加算される点は大きなメリットです。
3. 混一色(ホンイツ)・清一色(チンイツ)
同じ種類の牌(萬子・筒子・索子)で構成されるホンイツやチンイツとも複合可能です。これらの役は高得点になりやすく、ホウテイ(ほうてい)が加わることでさらに得点が伸びます。
4. 一気通貫(イッツウ)
同じ種類の数牌で「123・456・789」と揃える役です。ホウテイ(ほうてい)でのロン牌が一気通貫を完成させる形になれば、両方の役がつきます。
5. 七対子(チートイツ)
七対子は手牌が7組の対子(ペア)で構成される役です。最後の捨て牌でロンアガリすれば、七対子とホウテイ(ほうてい)の複合が成立します。ただし、待ちの形によってはフリテンに注意する必要があります。
ホウテイ(ほうてい)と複合するメリット
ホウテイ(ほうてい)は1翻役なので、それ単独では高得点になりにくいですが、他の役と複合させることで得点を上げることができます。局の最後のアガリチャンスを最大限活かすためにも、複合できる役を意識して手を作ることが重要です。
ホウテイ(ほうてい)と複合しない役
ホウテイ(ほうてい)は、多くの役と組み合わせることができますが、一部の役とは複合しません。これを理解しておかないと、意図しない役消しや得点計算ミスにつながることがあるため、注意が必要です。
ホウテイ(ほうてい)と複合しない主な役
1. 門前清自摸和(ツモ)
ホウテイ(ほうてい)はロンアガリ限定の役であるため、ツモアガリ時に成立する「門前清自摸和(ツモ)」とは複合しません。これは、ツモでアガる場合はホウテイ(ほうてい)ではなく、ハイテイ(はいてい)が適用されるためです。
2. 嶺上開花(リンシャンカイホウ)
リンシャンカイホウはカンをした後の嶺上牌でツモアガリすることで成立する役です。ホウテイ(ほうてい)はロンアガリの役なので、これらは同時に成立しません。
3. 槍槓(チャンカン)
チャンカンは、他のプレイヤーがカンを宣言した際、その加槓牌でロンアガリすることで成立する役です。しかし、ホウテイ(ほうてい)は局の最後の捨て牌でのアガリを条件としているため、カンに関係するチャンカンとは複合しません。
ホウテイ(ほうてい)と複合しない理由
ホウテイ(ほうてい)はロンアガリ限定の役であるため、ツモアガリが条件となる役とは基本的に複合しません。また、局の進行のルール上、槍槓や嶺上開花のような特殊なアガリ条件と同時に成立することがないため、これらの役とは組み合わせることができません。
ホウテイ(ほうてい)を活かした戦略
ホウテイ(ほうてい)は局の最後の捨て牌でロンアガリする役のため、積極的に狙うことは難しいですが、戦略的に意識しておくことで有利に立ち回ることができます。特に、終盤の立ち回り次第ではホウテイ(ほうてい)を活かすチャンスを増やせるため、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
ホウテイ(ほうてい)を狙うタイミング
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対局の終盤でテンパイしているとき
局が進み、残りのツモが少なくなったときにテンパイしている場合、最後の捨て牌を意識して待ちを選ぶことでホウテイ(ほうてい)の可能性を高めることができます。 -
リーチをかけてプレッシャーを与える
リーチをかけることで相手の打牌選択を狭め、最後の捨て牌が自分のアガリ牌となる可能性を高めることができます。特に、相手がオリ気味の状態では、場に安全そうな牌を切る傾向があるため、ホウテイ(ほうてい)に適した牌が出やすくなります。
ホウテイ(ほうてい)を防ぐ方法
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最後の捨て牌に注意する
自分がホウテイ(ほうてい)で振り込まないようにするためには、終盤の打牌に慎重になることが重要です。特に、リーチをかけている相手がいる場合、安易に危険牌を切らないようにしましょう。 -
海底ズラしを活用する
海底牌を狙われるのを防ぐために、鳴きを入れてツモ順を変える「海底ズラし」を使うことも有効です。これにより、ホウテイ(ほうてい)を狙っている相手の戦略を崩すことができます。
ホウテイ(ほうてい)は、偶然性が高い役ですが、戦略的に意識することでアガリ率を上げることが可能です。特に、終盤の打ち回しやリーチの活用によって、最後の捨て牌を自分の有利な形にすることができるため、局の流れをしっかり見極めながらプレイすることが重要になります。
ホウテイ(ほうてい)を狙うべき場面と回避策

ホウテイ(ほうてい)を狙うべき場面と回避策
ホウテイ(ほうてい)を狙うメリット・デメリット
ホウテイ(ほうてい)は局の最後の捨て牌でロンアガリする役であり、状況次第では有利に働くこともあれば、不利に働くこともあります。狙うべきタイミングとその影響を理解することで、より効果的な戦略を立てることができます。
ホウテイ(ほうてい)を狙うメリット
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最後のチャンスを活かせる
- 局の終盤でテンパイしている場合、最後の捨て牌がアガリ牌になる可能性があります。
- 特に、自分がリーチをかけているときや相手が安牌を切ってくる局面では、ホウテイ(ほうてい)のチャンスが高まります。
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リスクを抑えつつ得点を狙える
- 終盤は他家も警戒しており、安全な牌を選んで捨てる傾向があるため、待ちの形によっては安定したアガリにつなげられます。
- 他の役と複合することで得点を伸ばすことも可能です。
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逆転の可能性がある
- 点数状況によっては、ホウテイ(ほうてい)でのアガリが逆転勝利につながることもあります。
- 特に、点差が小さい場合は、1翻でも得点を加算できるホウテイ(ほうてい)が有効になります。
ホウテイ(ほうてい)を狙うデメリット
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狙って成立させるのが難しい
- ホウテイ(ほうてい)は局の最後の捨て牌でしか成立しないため、意図的に狙うのは非常に難しい役です。
- 他家の鳴きや打牌によって状況が変わるため、思い通りに進められないことが多くあります。
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フリテンになるリスクがある
- 終盤までに自分のアガリ牌を見逃してしまうと、フリテン状態となり、ホウテイ(ほうてい)でアガることができなくなります。
- 特に、リーチをかけているとツモアガリしかできなくなるため、ホウテイ(ほうてい)のチャンスが失われる可能性があります。
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海底ズラしで妨害されることがある
- 他家が鳴きを入れてツモ順を変更する「海底ズラし」を行うと、ホウテイ(ほうてい)の成立自体が阻止されることがあります。
- そのため、他のプレイヤーの動向を見ながら慎重に狙う必要があります。
ホウテイ(ほうてい)は偶然性の高い役ですが、局面によっては有効な戦略となるため、メリットとデメリットを踏まえて最適な判断をすることが重要です。
ホウテイ(ほうてい)を警戒するべき状況
麻雀では、局の進行に応じてアガリを狙うだけでなく、他家の動きを警戒することも重要です。ホウテイ(ほうてい)は局の最後の捨て牌で成立するため、特定の状況では放銃(他家にロンアガリされる)を防ぐための注意が必要になります。
ホウテイ(ほうてい)を警戒するべき場面
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局の終盤でリーチをかけているプレイヤーがいる
- 終盤でリーチをかけているプレイヤーがいる場合、最後の捨て牌が狙われる可能性が高まります。
- 特に、リーチ者が攻めの姿勢を崩さない場合は、ホウテイ(ほうてい)によるアガリのリスクがあるため、安易に危険牌を切らないようにしましょう。
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対局の点差が僅差である場合
- ホウテイ(ほうてい)は1翻役ですが、他の役と組み合わせることで逆転される可能性があります。
- 例えば、自分がトップを維持したい場面で、相手がホウテイ(ほうてい)とドラを絡めて高得点を狙っている場合、注意が必要です。
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対戦相手が安全な打牌をしているとき
- 対局の流れが静かになり、他家が明らかに安全牌を選んで捨てている場合、そのプレイヤーがホウテイ(ほうてい)を狙っている可能性があります。
- 終盤でテンパイしているプレイヤーは、ホウテイ(ほうてい)を意識していることが多いため、自分の捨て牌がアガリ牌にならないよう慎重に判断することが大切です。
ホウテイ(ほうてい)を警戒するためには、局の進行や他家の打牌の傾向をしっかりと観察し、リスクを最小限に抑えることが求められます。
海底ズラしとは?対策と戦略
海底ズラしとは、局の最後のツモ順を意図的に変えることで、ハイテイ(はいてい)やホウテイ(ほうてい)を狙う相手の戦略を崩す手法のことです。終盤の1手で局の展開を大きく変えることができるため、麻雀の戦略の一つとして知っておくと役立ちます。
海底ズラしの目的
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ホウテイ(ほうてい)やハイテイ(はいてい)を阻止する
- 相手が最後のツモやロンでアガるのを防ぐため、鳴きを入れてツモ順をずらします。
- これにより、相手にとって有利な牌が回ってくるのを防ぐことができます。
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自分のツモ番を作る
- 鳴きを入れることで、自分が最後のツモを引く順番に回ることも可能です。
- これにより、ハイテイ(はいてい)を自分のものにするチャンスが生まれます。
海底ズラしの具体的な方法
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ポンやチーをする
- 他家が最後のツモを取る直前に鳴きを入れることで、ツモ順を変更できます。
- ただし、無理に鳴いてしまうと、自分の手を崩すリスクもあるため、慎重に行うことが重要です。
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カンをする
- カンを行うと、新たに嶺上牌がツモられるため、局の進行が変わります。
- ただし、カンをしたことで相手にドラを増やしてしまうリスクもあるため、点数状況を考慮して使う必要があります。
海底ズラしの注意点
- 不用意な鳴きは避ける
- 必要のない鳴きをすると、自分のテンパイが崩れる可能性があります。
- 場の流れを読む
- 他家が何を狙っているかを判断し、海底ズラしが本当に必要かを見極めることが大切です。
海底ズラしは効果的な戦術の一つですが、状況を見極めて適切に使うことが求められます。
まとめ

まとめ
ホウテイ(ほうてい)は、局の最後の捨て牌でロンアガリすることで成立する偶然役の1翻役です。ツモアガリで成立するハイテイ(はいてい)とは異なり、最後の捨て牌を利用する点が特徴です。
役の成立にはフリテンを避けることが重要であり、終盤の打牌に慎重になることが求められます。また、ホウテイ(ほうてい)はリーチや役牌などと複合可能ですが、ツモ系の役とは複合しないため注意が必要です。
対策として、海底ズラしを活用することで相手のアガリを阻止できます。局終盤の駆け引きに大きく影響を与える役であるため、状況を的確に判断し、最適な選択をすることが重要です。