麻雀の役満には多くの種類がありますが、その中でも特に珍しいものの一つが「紅孔雀」です。
紅孔雀は、特定の牌のみを使用して和了を目指すローカル役満であり、公式戦では採用されていません。しかし、一部のルールでは役満として認められ、特別な役として楽しむことができます。
この役満の最大の特徴は、索子の1・5・7・9と三元牌の「中」だけで手牌を構成することです。特に、緑一色で使われる索子の2・3・4・6・8を除外し、紅一点と異なる牌構成で成立する点が大きなポイントとなります。
しかし、使える牌が限られているため、紅孔雀は非常に難易度が高い役満です。順子を作ることができず、必ず刻子または槓子の形で手牌を完成させなければなりません。そのため、一般的な麻雀の戦略とは異なり、特定の状況でしか狙うことができません。
この記事では、紅孔雀の成立条件や紅一点との違い、ローカル役満としての特徴を詳しく解説します。紅孔雀について詳しく知りたい方や、ルールを採用する際のポイントを押さえたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 紅孔雀の成立条件と使用する牌の種類
- ローカル役満としての特徴と紅一点との違い
- 紅孔雀の難易度や狙う際の戦略的なポイント
- オンライン麻雀や雀荘での採用状況とルール設定のポイント
麻雀の紅孔雀とは?ローカル役満の特徴
紅孔雀はどんな役満?
紅孔雀(べにくじゃく)は、麻雀のローカル役満の一つです。特定の牌のみを使って和了(あがり)を目指す特殊な役満で、通常の公式ルールでは採用されていませんが、一部のルールでは役満として認められています。
紅孔雀の最大の特徴は、索子の1・5・7・9と三元牌の「中」のみで手牌を構成する点です。索子の中でも緑一色(リューイーソー)で使われる2・3・4・6・8を除いた牌を使用し、その上で「中」を必ず含める必要があります。このため、使える牌の種類が非常に限定されており、成立難易度が高い役満です。
また、紅孔雀は「緑一色」から派生した役の一つとされています。緑一色は索子の2・3・4・6・8と發(ハツ)で構成される役満ですが、紅孔雀は緑一色で使用しない索子の牌を活用することで成立します。さらに、紅孔雀は「対々和(トイトイホー)」の形でしか和了できません。順子(シュンツ)を作ることができず、必ず刻子(コーツ)や槓子(カンツ)を揃える必要があるため、構築難易度が高くなっています。
この役は、元々1965年頃に日本の横浜で考案されたといわれています。考案者は近藤修太郎氏とされ、緑一色に対抗する形で生み出されました。「紅一色」という名前ではイメージに合わないため、一索の図柄が孔雀のように見えることから「紅孔雀」と名付けられたとされています。
紅孔雀は、ローカル役満の中でも特に珍しく、実際の対局ではなかなか見ることができません。しかし、ルールを採用することで特別な戦略を楽しめる役満でもあります。
紅孔雀で使用する牌の種類と役の条件
紅孔雀を成立させるには、以下の特定の牌のみを使用する必要があります。
使用可能な牌:
- 索子(ソウズ)の「1・5・7・9」
- 三元牌の「中」
この5種類の牌のみで手牌を構成し、和了形を作らなければなりません。そのため、通常の麻雀のようにさまざまな牌を組み合わせることができず、非常に制約の厳しい役満となっています。
紅孔雀の成立条件:
- 刻子(コーツ)または槓子(カンツ)のみで構成(順子は不可)
- 「中」を必ず1組含める
- 七対子(チートイツ)形では成立しない
- 鳴いても成立する(ポン・カン可能)
紅孔雀は、使える牌が限られているだけでなく、役の形にも制約があります。通常、麻雀では順子を作ることが多いですが、紅孔雀では順子を作ることが認められていません。そのため、対々和(刻子4組+雀頭1組)の形にする必要があります。
また、役満の中には門前(メンゼン)でしか成立しないものもありますが、紅孔雀は鳴きを許可するルールも多く、ポンやカンを活用して役を作ることが可能です。ただし、使用できる牌が少ないため、鳴いたとしても簡単に和了できるわけではありません。
紅孔雀を狙う場合は、索子の1・5・7・9や「中」を早い段階で集め、対々和の形に寄せていく必要があります。運に左右される部分も大きいですが、手牌をしっかりコントロールしながら、狙えるタイミングを見極めることが重要です。
紅一点との違いとは?役満の成立条件を比較
紅孔雀と紅一点(こういってん)は、どちらもローカル役満ですが、使用する牌や成立条件に大きな違いがあります。以下に、両者の違いを表でまとめます。
役名 | 使用する牌 | 順子の使用 | 対々和形の必要性 | 鳴きの可否 |
---|---|---|---|---|
紅孔雀 | 索子の1・5・7・9、中 | 不可 | 必須(刻子のみ) | 可 |
紅一点 | 索子の2・3・4・6・8、中 | 可 | 不要(順子OK) | 可 |
このように、紅一点は紅孔雀とは異なり、順子を作ることができます。そのため、紅一点は面子(メンツ)の組み方に自由度があり、比較的成立しやすい役満といえます。
また、紅一点は「中」が必須となっていますが、紅孔雀も「中」を必ず含めなければならない点で共通しています。ただし、紅孔雀は緑一色の対抗役として生まれた背景があり、緑一色で使われない索子の牌を活用するというコンセプトがあるため、使用する牌がまったく異なります。
役の難易度を比較すると、紅孔雀の方が圧倒的に難しいといえます。なぜなら、紅一点は順子を作れるため和了しやすいのに対し、紅孔雀は対々和の形しか認められていないため、手牌の構成が限られてしまうからです。また、索子の1・5・7・9は他の役作りに絡みにくいため、狙う場合はかなりの覚悟が必要になります。
一方で、どちらもローカル役満のため、採用されるかどうかは対局するルールによります。オンライン麻雀や雀荘では採用されていないケースが多いため、事前にルールを確認することが大切です。
このように、紅孔雀と紅一点は一見似ているようでいて、実際の成立条件や難易度には大きな違いがあります。紅一点は比較的狙いやすい役満であり、紅孔雀は特殊な手役を求められる難易度の高い役満といえるでしょう。
緑一色との関係性と紅孔雀の派生背景
紅孔雀(べにくじゃく)は、麻雀のローカル役満の一つであり、その成立の背景には「緑一色(リューイーソー)」との深い関係があります。緑一色は、索子の特定の牌と發(ハツ)のみで構成される役満であり、緑色の牌だけを使うことが特徴です。一方、紅孔雀は緑一色で使用されない索子の牌を採用し、さらに「中」を加えることで独自の役として成立しました。
緑一色は、索子の2・3・4・6・8と發を使用する役満で、全体的に牌の色が緑色で統一されています。この美しいデザインが特徴となり、ルール上も他の役と差別化されているため、多くのローカルルールや一部の公式ルールでも採用されてきました。しかし、その一方で「緑一色とは逆のコンセプトを持つ役満があっても面白いのではないか?」という発想から、紅孔雀が生まれたとされています。
紅孔雀の考案者とされるのは、1965年頃に横浜で麻雀をプレイしていた近藤修太郎氏です。彼は緑一色の対抗役として、緑一色に含まれない索子の1・5・7・9を中心に、赤色の文字が入った「中」を組み合わせた役を考案しました。名前に「紅」が入るのは、この「中」が赤い文字で書かれていることに由来します。しかし、「紅一色」とするには違和感があり、一索のデザインが孔雀に似ていることから「紅孔雀」と命名されました。
このように、紅孔雀は緑一色と対になる形で誕生した役満であり、採用するルールでは同時に緑一色を採用していることが多いです。つまり、緑一色と紅孔雀はセットで考えられることが一般的であり、どちらを狙うかは手牌や局面によって判断する必要があります。
ただし、緑一色は比較的知られた役満であり、オンライン麻雀や一部の公式ルールでも採用されていますが、紅孔雀はあくまでローカル役満のため、実際の対局で採用されるケースは限られています。そのため、プレイする際にはルールを事前に確認し、紅孔雀が適用される環境であるかを把握することが重要です。
このように、紅孔雀は緑一色をベースにしながらも、独自の牌組みを持つユニークな役満です。ルールによっては緑一色と同じ価値の役満として扱われることもあり、両者の関係性を理解することで戦略の幅が広がるでしょう。
ローカル役満の中で紅孔雀の難易度は高い?
紅孔雀は、ローカル役満の中でも特に成立難易度が高い役の一つとされています。その理由は、使用できる牌が非常に限定されていること、和了形が対々和(トイトイホー)に固定されること、そして実戦で狙う機会が少ないことにあります。
まず、紅孔雀は索子の1・5・7・9と三元牌の「中」しか使えません。この5種類の牌のみで手牌を構成する必要があるため、通常の役作りよりも大幅に難易度が上がります。たとえば、緑一色や字一色(ツーイーソー)といった役満は使える牌が6種類以上ありますが、紅孔雀はさらに狭い範囲でしか牌を集めることができません。
次に、紅孔雀は順子(シュンツ)を作ることができず、必ず刻子(コーツ)または槓子(カンツ)で構成しなければなりません。そのため、自然な流れで作りにくく、運や牌の引きに大きく左右される役満となっています。また、七対子(チートイツ)の形も認められないため、和了形の自由度が低く、特定の牌を3枚集める必要があります。
さらに、実戦で紅孔雀を狙う機会は非常に限られます。ローカル役満として採用されているケースが少なく、もし採用されていたとしても、手牌が整わなければ狙うこと自体が難しくなります。仮に鳴きを許可するルールであっても、索子の1・5・7・9や「中」は他家が警戒しやすい牌であり、鳴きづらい場面も多くなります。
紅孔雀と同じローカル役満と比較すると、例えば「紅一点(こういってん)」は索子の2・3・4・6・8と「中」を使うため、順子が作れる点で比較的成立しやすい役満です。また、緑一色も順子が作れる上に發(ハツ)を加えられるため、紅孔雀よりは狙いやすいといえます。
このように、紅孔雀はローカル役満の中でも特に難易度が高い役であり、成立させるには相当な運と戦略が求められます。しかし、難易度が高い分、実際に和了できたときの達成感も大きく、ローカルルールを採用している場合は狙ってみる価値があるでしょう。
プレイヤーが紅孔雀を狙う際には、以下の点に注意することが重要です。
- 序盤で索子の1・5・7・9や「中」が多く手元にあるかを確認する
- 対々和の形を意識し、刻子や槓子を作りやすい状況を整える
- 他家の捨て牌をチェックし、鳴ける可能性があるか判断する
- 紅孔雀が採用されているルールか事前に確認する
難易度の高い役満ではありますが、ローカルルールを活用することで楽しさが増す要素の一つでもあります。狙う機会があれば、ぜひチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。
麻雀の紅孔雀の魅力と採用状況
紅孔雀は公式ルールで採用されている?
紅孔雀(べにくじゃく)は、麻雀の役満の中でもローカル役として知られており、現在の公式ルールでは採用されていません。日本麻雀連盟や日本プロ麻雀連盟といった主要な麻雀団体の公式戦では、紅孔雀は認められておらず、一般的な競技麻雀のルールでも採用例は見られません。
公式ルールで採用されない理由として、紅孔雀が特定の地域や限られたプレイヤー間でのみ遊ばれているローカル役であることが挙げられます。麻雀の公式ルールは全国的に統一されており、役満の種類も標準化されています。そのため、特定のプレイヤーグループで考案されたローカル役満は、公式戦で導入されることがほとんどありません。
また、紅孔雀は役の成立条件が非常に特殊であり、使用できる牌が索子の1・5・7・9と三元牌の「中」に限定されています。この制約の厳しさが戦略の幅を狭め、公式ルールに適したバランスの取れた役として認められにくい要因となっています。さらに、紅孔雀と同様に特定の牌のみを使用する緑一色(リューイーソー)は公式ルールでも採用されていますが、紅孔雀はその派生形の役満であり、オリジナルの緑一色と比較すると知名度が低いことも影響していると考えられます。
ただし、一部のローカルルールを採用している麻雀大会やプライベートな対局では、紅孔雀を役満として認める場合もあります。そのため、紅孔雀を採用したルールで遊びたい場合は、事前にルールを確認することが重要です。
公式戦では認められないものの、ローカルルールの一つとして楽しむことは可能です。麻雀の楽しみ方は多様であり、紅孔雀を含めた独自の役満を導入することで、通常とは異なるゲーム性を味わうことができます。
オンライン麻雀や雀荘での採用状況
紅孔雀はローカル役満であるため、オンライン麻雀や一般的な雀荘ではほとんど採用されていません。主要なオンライン麻雀ゲームでは、公式の役満に準じたルールを採用しているため、紅孔雀をプレイできる環境は非常に限られています。
主要なオンライン麻雀の対応状況
オンライン麻雀 | 紅孔雀の採用状況 |
---|---|
天鳳 | 未採用 |
雀魂 | 未採用 |
Maru-Jan | 未採用 |
MJ(セガNET麻雀) | 未採用 |
麻雀格闘倶楽部 | 未採用 |
このように、公式ルールに準拠したオンライン麻雀では紅孔雀は採用されていません。
一方、リアルな雀荘ではどうでしょうか。一般的なフリー麻雀店では、公式ルールに準じた役満のみを採用していることがほとんどであり、紅孔雀が遊べる雀荘は非常に少数です。しかし、セット麻雀(貸卓)を行う場合は、仲間内のルールとして紅孔雀を採用することが可能です。雀荘によってはカスタムルールを適用できることもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
紅孔雀を採用している雀荘を探すのは難しいですが、地域によってはローカル役満を積極的に取り入れている店舗もあります。特に、ローカルルールを重視した雀荘や、変則ルールの大会を開催している店舗では、紅孔雀が遊べることもあります。そのため、どうしてもリアルの対局で紅孔雀を試したい場合は、ローカル役満を扱う雀荘を探すのも一つの方法です。
オンライン麻雀や雀荘では一般的に採用されていないため、紅孔雀をプレイしたい場合は、仲間内でルールを決めて対局するのが最も現実的な選択肢となるでしょう。
紅孔雀を採用する際のルール設定のポイント
紅孔雀をローカルルールとして採用する場合、いくつかのルール設定のポイントを押さえておくことが重要です。役満の扱いや、和了形の制限、他の役との複合可否などを明確にしておくことで、スムーズな対局が可能になります。
1. 鳴きの可否を決める
紅孔雀は、通常の役満と異なり、鳴きを許可するかどうかで成立の難易度が大きく変わります。一般的には「ポン・カンを認める」ルールが多いですが、門前(メンゼン)限定とすることで、より難易度を高くすることも可能です。鳴き可とする場合、役満の中では比較的狙いやすい役になるため、他の役満とのバランスを考慮する必要があります。
2. 他の役満との複合可否を決める
紅孔雀は、特定の牌のみを使用する役満のため、他の役と複合しにくい特徴があります。しかし、四暗刻などの役満と組み合わせてダブル役満として扱うかどうかを決めておくと、対局がよりスムーズになります。
3. 点数の設定
紅孔雀を採用する場合、通常の役満と同様に「親48,000点・子32,000点」とすることが一般的です。ただし、難易度が高いため、ダブル役満として点数を倍にするルールを採用することも考えられます。
4. 採用する場面を決める
紅孔雀は公式ルールでは採用されていないため、仲間内の麻雀や特定のルールを採用する雀荘でのみプレイできます。セット麻雀や友人戦で採用する際は、事前に全員でルールを共有しておくことが大切です。
5. ルールブックを作成する
ローカル役満を採用する際は、簡単なルールブックを作成しておくと、トラブルを避けやすくなります。役の成立条件、点数、鳴きの可否などを明記しておくと、対局中の混乱を防ぐことができます。
このように、紅孔雀を採用する際には、いくつかの重要なポイントを明確にしておく必要があります。事前にルールをしっかり決めることで、スムーズに対局を楽しむことができるでしょう。
ローカル役満としての戦略的な活用法
紅孔雀はローカル役満であるため、公式ルールでは採用されないものの、特定のルールを適用する場では活用することができます。特に、仲間内の対局やルールカスタマイズが可能なオンライン麻雀では、戦略的に狙うことでゲームの楽しさを増すことができます。ここでは、紅孔雀をローカル役満として活用する際の戦略について解説します。
1. ルールを事前に明確にする
紅孔雀を採用する場合、鳴きの可否や点数の設定を明確にしておくことが重要です。鳴きありルールでは役の成立がしやすくなり、比較的狙いやすい役満となります。一方、門前限定にすると難易度が上がるため、役満の中でもかなりのレア役になります。どちらのルールを適用するかは、事前に決めておくことが必要です。
また、紅孔雀と他の役満を複合させるかどうかも、戦略に影響を与えるポイントです。例えば、四暗刻と組み合わせてダブル役満とするルールがあれば、高得点を狙う場面で選択肢が増えます。
2. 役満狙いの戦略に組み込む
紅孔雀は、役満の中でも成立難易度が高いため、通常の対局では無理に狙わないことが基本です。しかし、特定の場面では積極的に狙うことで、高得点を獲得できるチャンスがあります。
以下のような状況では、紅孔雀を狙う価値があります。
- 序盤で索子の1・5・7・9が複数枚揃っている
- 中(チュン)が2枚以上ある
- 対々和(トイトイ)の形になりやすい手配ができている
- 他家が索子の2・3・4・6・8を捨てているため、索子の1・5・7・9が残りやすい
このような場面では、紅孔雀に寄せることで効率よく役満を狙うことができます。ただし、無理に狙いすぎると手が進まなくなることもあるため、局の流れを見極めながら柔軟に対応することが重要です。
3. 相手の警戒を逆手に取る
紅孔雀を知っているプレイヤーであれば、索子の1・5・7・9と中を集めていることに気づかれる可能性があります。そのため、対局相手の動きを見ながら、あえて違う牌を切ることでブラフをかけることも戦略の一つです。
たとえば、紅孔雀を狙っているように見せかけて、途中で対々和や混一色(ホンイツ)に切り替えることで、相手を混乱させることができます。こうした駆け引きを活用することで、対局の流れを自分に有利に持ち込むことができるでしょう。
紅孔雀はローカル役満としては珍しく、戦略的な要素が多い役です。事前にルールを決め、適切な場面で狙うことで、高得点を獲得するチャンスを作ることができます。
紅孔雀を狙う際のおすすめの打ち方
紅孔雀は特定の牌しか使えないため、戦略的に狙うには慎重な打ち方が求められます。役の成立が難しい分、うまく手を進めるための工夫が必要です。ここでは、紅孔雀を狙う際の具体的な打ち方について解説します。
1. 序盤から索子の1・5・7・9と中を意識する
紅孔雀を狙うには、使える牌をいち早く集めることが重要です。序盤の配牌の時点で、索子の1・5・7・9が複数枚あるかどうかを確認しましょう。特に、中が1枚しかない場合は、役の成立が難しくなるため、序盤で引けなければ紅孔雀を諦める判断も必要になります。
また、序盤に他家が索子の2・3・4・6・8を多く捨てている場合は、紅孔雀の構築がしやすくなります。逆に、索子の1・5・7・9を他家が早い段階で捨てている場合は、狙いにくくなるため、方針を変更することも検討しましょう。
2. 対々和(トイトイ)の形に持ち込む
紅孔雀は順子を作ることができず、刻子(コーツ)や槓子(カンツ)で構成しなければなりません。そのため、自然と対々和の形を意識することになります。
以下のような手牌になった場合は、紅孔雀を狙うチャンスです。
(例)手牌の一例
- 一索・一索・一索
- 五索・五索・五索
- 七索・七索・七索
- 九索・九索・九索
- 中・中
このように、刻子や槓子を意識した構築をすることで、スムーズに紅孔雀を狙うことができます。
3. 鳴きを活用して手を進める
ルールによっては、紅孔雀は鳴きありで成立させることが可能です。鳴きを活用することで、手牌を早く整えることができ、対局中の進行をスムーズにすることができます。
ただし、鳴きすぎると相手に役を読まれやすくなるため、注意が必要です。特に、「中」を鳴いてしまうと、一気に紅孔雀を狙っていることがバレる可能性が高くなります。相手が索子の1・5・7・9を警戒して持ち続ける可能性もあるため、鳴くタイミングは慎重に見極めましょう。
4. 和了率を高めるための牌効率を考える
紅孔雀は使える牌が限られているため、和了率を高めるためには牌効率を意識することが重要です。例えば、対々和の形を狙う場合は、刻子を完成させやすい形に寄せる必要があります。
また、他家の捨て牌を確認しながら、自分が狙っている牌が場にどれくらい出ているのかをチェックすることも大切です。すでに索子の1・5・7・9や「中」が多く場に出てしまっている場合は、和了の可能性が低くなるため、無理に狙わず別の役に移行する判断も必要になります。
紅孔雀を狙う際には、序盤で使える牌が揃っているかを確認し、対々和の形を意識しながら手を進めることが重要です。鳴きを活用することで手を早く進めることができますが、相手に読まれやすくなるため、注意が必要です。和了率を高めるためには、牌効率を考えながら、状況に応じて別の役に切り替える柔軟性も求められます。
麻雀の紅孔雀の特徴まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 紅孔雀は麻雀のローカル役満の一つ
- 索子の1・5・7・9と三元牌の「中」のみで構成する
- 緑一色の対抗役として1965年頃に横浜で考案された
- 緑一色と異なり、緑色の索子は一切使用しない
- 和了形は対々和(刻子・槓子のみ)に限定される
- 七対子の形では成立しない
- 鳴き(ポン・カン)を許可するルールもある
- 公式戦や一般的な麻雀大会では採用されていない
- オンライン麻雀や雀荘ではほとんど採用されていない
- 狙う場合は索子の1・5・7・9と「中」を序盤で集めることが重要
- 難易度が高く、狙える機会が少ない役満
- 他の役満と複合するルールがある場合は戦略の幅が広がる
- ルールを事前に決めておかないとトラブルになりやすい
- ローカルルールを採用することで特別な対局を楽しめる