麻雀をプレイしていると、「鳴く」という行為をよく目にするかもしれません。
「鳴くとは何か?」と疑問に思っている方や、「鳴きを活用するとどうなるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
鳴きにはポン・チー・カンの3種類があり、それぞれ異なるルールと役割があります。
適切な鳴くタイミングを見極めれば、アガリまでのスピードを上げることができますが、使い方を誤ると逆に上がれない状況に陥ることもあります。
また、「鳴き麻雀はうざい」といった声が聞かれることもあり、場の雰囲気や対局相手の考え方によっては、鳴きを多用することが敬遠されるケースもあります。
特に、初心者が鳴きすぎると、点数が低くなったり、待ちが悪くなったりするため注意が必要です。
しかし、鳴きを適切に活用すれば、役を作りやすくなり、戦略の幅が広がるというメリットもあります。
本記事では、鳴きの基本的なルールから、鳴いても成立する役の種類、最適な鳴くタイミング、そして鳴きすぎるリスクまで詳しく解説していきます。
鳴きを効果的に使いながら、勝率を上げる方法を学んでいきましょう。
【記事のポイント】
- 麻雀の鳴くとは?ポン・チー・カンの基本ルールと仕組み
- 鳴くタイミングの重要性と最適な活用方法
- 鳴くことで上がれない役や鳴いても成立する役の違い
- 鳴き麻雀のメリット・デメリット
麻雀の鳴くとは?基本ルールと仕組み
鳴きとは?ポン・チー・カンの基本
麻雀における「鳴き」とは、他のプレイヤーが捨てた牌を取得し、自分の手牌を進めるためのアクションです。ポン・チー・カンの3種類があり、それぞれ異なる条件や効果を持っています。鳴きを活用することで、和了(アガリ)までのスピードを上げることが可能ですが、注意すべき点もあります。ここでは、それぞれの鳴きの基本を詳しく解説します。
ポンとは?(同じ牌を3枚揃える)
ポンは、他のプレイヤーが捨てた牌を使って、同じ種類の牌を3枚揃える行為です。自分の手元にすでに2枚の同じ牌がある状態で、誰かがその牌を捨てたときに「ポン」と発声し、取得することができます。
【ポンの特徴】
- どのプレイヤーが捨てた牌でも鳴ける(上家・対面・下家の区別なし)
- 取得した牌は他のプレイヤーにも見えるように公開する
- 和了までのスピードが上がるが、リーチができなくなる
例えば、自分の手元に「五筒(ウーピン)」が2枚あり、対戦相手が「五筒」を捨てた場合、「ポン」と宣言してその牌を取得し、3枚組(刻子)を作ることができます。
チーとは?(順子を作る)
チーは、連続する数字の牌(順子)を作るための鳴きです。ポンと異なり、チーができるのは「左隣のプレイヤー(上家)」が捨てた牌のみという制限があります。
【チーの特徴】
- 左隣のプレイヤー(上家)の捨て牌しか鳴けない
- 数字の牌(萬子・筒子・索子)で連続する3枚の組み合わせを作る
- 役の制限を受けやすく、戦略的な活用が必要
例えば、自分の手牌に「六索(ロウソウ)」と「七索(チーソウ)」があり、上家が「八索(パーソー)」を捨てた場合、「チー」と発声することで、その牌を取得し「六索・七索・八索」の順子を作ることができます。
カンとは?(同じ牌を4枚揃える)
カンは、同じ種類の牌を4枚揃えた際に行う鳴きで、特別なルールが適用されます。カンをすると新たなドラが追加され、点数に影響を与える可能性があります。カンには「暗槓(あんかん)」「加槓(かかん)」「大明槓(だいみんかん)」の3種類があります。
【カンの種類】
カンの種類 | 条件 | 特徴 |
---|---|---|
暗槓(あんかん) | 自分の手牌だけで同じ牌を4枚揃える | 門前(メンゼン)扱いになるため、リーチ可能 |
大明槓(だいみんかん) | 他家の捨てた牌を使って4枚目を加える | ポンと同様に鳴き扱いとなり、リーチ不可 |
加槓(かかん) | すでにポンしている牌に、自分のツモ牌を加えて4枚にする | 途中で牌を追加する形のカン |
例えば、自分の手牌に「三萬(サンマン)」が3枚あり、対戦相手が「三萬」を捨てた場合、「カン」と宣言することで、その牌を取得し4枚揃えることができます。
鳴きを使うと上がれない?役との関係
麻雀では、鳴きを行うことで和了(アガリ)に制限が生じるケースがあります。これは、鳴いたことで成立しなくなる役が存在するためです。特に初心者は「鳴いたのにアガれなかった」という事態に陥りやすいため、鳴きと役の関係を理解することが重要です。
鳴きをすると成立しない役とは?
鳴きをすると「門前(メンゼン)」扱いが消えるため、門前が条件となる役が成立しなくなります。以下のような役は、鳴くことで役として成立しなくなります。
役の名前 | 鳴き可否 | 説明 |
---|---|---|
平和(ピンフ) | 鳴くと不可 | すべて順子で構成され、リャンメン待ちであることが条件 |
一盃口(イーペーコー) | 鳴くと不可 | 同じ順子を2組作る役 |
七対子(チートイツ) | 鳴くと不可 | 7つの対子を作る役 |
これらの役を狙っている場合、途中で鳴いてしまうと和了できなくなるため注意が必要です。
鳴いても成立する役とは?
一方で、鳴いても成立する役も多数あります。これらの役は、門前かどうかに関係なく成立するため、鳴きを積極的に活用できます。
【鳴いても成立する役】
- 役牌(ヤクハイ):場風牌・自風牌・三元牌(白・發・中)を刻子で揃える
- タンヤオ:2~8の数牌のみで構成された手
- 混一色(ホンイツ):数牌の1種類と字牌で構成する役
例えば、役牌を狙っている場合、「發(ハツ)」を2枚持っている状態で他家が「發」を捨てたら、鳴くことで役が成立します。
鳴くと成立する役と成立しない役の違い
麻雀の役には、鳴いても成立するものと、鳴くと成立しなくなるものがあります。これを理解することで、鳴きを効果的に活用しながら高得点を狙うことが可能になります。
鳴いても成立する役
鳴きを入れても問題なく成立する役には、以下のようなものがあります。
役の名前 | 説明 |
---|---|
役牌 | 白・發・中、または場風牌・自風牌を3枚揃える |
混一色(ホンイツ) | 一つの数牌の種類+字牌で構成 |
清一色(チンイツ) | 一種類の数牌のみで構成 |
混老頭(ホンロウトウ) | 1・9の数牌+字牌で構成 |
タンヤオ | 2~8の数牌のみで構成 |
鳴くと成立しない役
逆に、鳴くことで成立しなくなる役は、以下のようなものです。
役の名前 | 理由 |
---|---|
平和(ピンフ) | 鳴くと門前が消え、リーチができなくなる |
一盃口(イーペーコー) | 鳴いた場合、順子の統一が崩れる |
七対子(チートイツ) | 鳴くと対子が作れなくなる |
このように、鳴きをすると役の条件が変わるため、狙っている役に応じて鳴きを使うかどうかを慎重に判断することが大切です。
鳴きのメリットとデメリット
麻雀において「鳴き」は、手牌をスムーズに進める手段の一つです。
しかし、鳴きにはメリットだけでなく、デメリットも存在するため、適切な判断が求められます。
ここでは、鳴きを活用するメリットと、それに伴うリスクについて詳しく解説します。
鳴きのメリット
鳴きを活用することで、さまざまな利点があります。
主なメリットを以下にまとめます。
1. 和了(アガリ)までのスピードが上がる
鳴きをすることで、ツモを待たずに必要な牌を手に入れることができます。
特に、ポンやチーを活用すると、通常よりも早くテンパイに到達できる可能性が高まります。
手牌が整いやすくなるため、局をスピーディーに進めたい場合に有効です。
2. 安い手でも確実に点数を獲得できる
鳴きを駆使すると、役牌やタンヤオなど、比較的作りやすい役を活用しながらアガることができます。
リーチをする余裕がない場面でも、確実に点数を獲得できるため、点数状況によっては有利に働きます。
3. 他のプレイヤーの手を妨害できる
対局中、他家が狙っている役が明らかになっている場合、あえて鳴くことで相手の手を崩すことができます。
例えば、場に字牌が多く出ており、誰かが混一色(ホンイツ)や清一色(チンイツ)を狙っていると判断した場合、自分がポンやチーをしてその牌を取得することで、相手のテンパイを遅らせることが可能です。
鳴きのデメリット
一方で、鳴きを多用すると以下のようなリスクが発生します。
1. 手役の制限がかかり、点数が下がる
鳴くことで、門前(メンゼン)が崩れるため、リーチができなくなります。
また、鳴くことで成立しなくなる役(ピンフやイーペーコーなど)があるため、点数が大幅に下がる可能性があります。
2. 他のプレイヤーに狙われやすくなる
鳴きをすると、場に公開された情報が増えます。
これにより、自分がどの役を狙っているのかが他のプレイヤーに読まれやすくなり、警戒されやすくなります。
鳴きを多用すると、他家がベタ降り(安全牌を切ることで放銃を防ぐ戦略)に移行しやすくなり、アガリのチャンスが減ることもあります。
3. 柔軟な打ち回しができなくなる
鳴いた牌は固定され、手牌の自由度が低くなります。
その結果、終盤でより有利な手を作る選択肢が限られてしまうことがあります。
また、鳴きを多用すると手が進みすぎてしまい、結果的に待ち牌の選択肢が狭まる可能性もあります。
鳴きを使うべきタイミング
鳴きのメリット・デメリットを踏まえたうえで、適切なタイミングで使うことが重要です。
特に、以下のような場面では鳴きが有効に働くことが多いです。
- 役牌やタンヤオで確実にアガれる場合
- 自分のテンパイが近く、スピード勝負が必要な場面
- 他家の大物手を妨害するために必要な場合
一方で、安易な鳴きは手役を崩したり、他家に情報を与えたりするリスクがあるため、戦況を見極めながら慎重に判断することが大切です。
初心者が鳴きすぎると失敗する理由
麻雀を始めたばかりの初心者は、鳴きを多用しすぎてしまうことがよくあります。
「早くアガりたい」「手牌を完成させたい」という気持ちが先行し、無計画にポンやチーをしてしまうと、結果的に不利な状況に陥ることがあります。
ここでは、初心者が鳴きすぎると失敗しやすい理由を詳しく解説します。
1. 点数が低くなりやすい
鳴きを使うと、門前でなければ成立しない役(ピンフやイーペーコーなど)が消滅し、点数が大きく下がります。
特に、門前でリーチをかけると裏ドラの恩恵を受けられるため、点数が大幅に上がる可能性がありますが、鳴いてしまうとその機会を逃してしまいます。
結果として、低得点でのアガリが増え、試合全体での収支が悪くなるケースが多くなります。
2. 役なしの状態になりやすい
麻雀では、役がなければアガることができません。
しかし、初心者が無計画に鳴きを入れると、最終的に役がなくなってしまうことがあります。
例えば、平和(ピンフ)狙いの手でチーをすると、役が成立しなくなります。
このように、役の知識が不足していると、鳴いた結果アガれない形になってしまうリスクが高くなります。
3. 相手に情報を与えすぎる
鳴きをすると、自分の手の一部が場に公開されるため、他のプレイヤーに「どの役を狙っているのか」が伝わりやすくなります。
特に、染め手(ホンイツやチンイツ)などを狙っている場合、相手に警戒されてしまい、捨て牌の選択を慎重にされることが多くなります。
結果として、相手が警戒して不要牌を切らなくなるため、自分のアガリ牌が出てこなくなる可能性があります。
4. 手牌の自由度が失われる
鳴きを入れると、鳴いた面子(ポンやチー)は固定されてしまいます。
そのため、柔軟な打ち回しができなくなり、局面の変化に対応しにくくなります。
例えば、門前であればテンパイ直前で待ちを変えたり、高得点を狙ったりすることができますが、鳴いてしまうとその選択肢が大幅に減ります。
このため、鳴きを入れることで手が狭まり、不利な状況に陥ることがあります。
初心者は、鳴きを使うタイミングを慎重に見極めることが重要です。
以下のポイントを意識すると、鳴きすぎによる失敗を防ぐことができます。
- 必ず役が成立する形で鳴く
- 点数が極端に低くならないようにする
- 相手に情報を与えすぎないように注意する
- どうしても必要な場面以外では鳴きを控える
鳴きを適切に活用することで、麻雀の勝率を大きく向上させることが可能です。
麻雀の鳴くとは?最適なタイミングと戦略
鳴くタイミングはいつが最適?
麻雀において鳴きの使いどころは非常に重要です。
むやみに鳴くと、結果的に不利な状況に陥ることがあるため、適切なタイミングで活用することが求められます。
ここでは、最適な鳴きのタイミングを具体的に解説します。
1. 役が確定しているとき
鳴きを入れる前に、必ず「鳴いた後に成立する役があるか」を確認することが大切です。
麻雀では、役がなければアガることができません。
例えば、役牌(ヤクハイ)は鳴いても成立するため、安全に使うことができます。
一方で、ピンフや一盃口(イーペーコー)などの役は、鳴くことで成立しなくなるため注意が必要です。
【鳴いても成立する代表的な役】
- 役牌(三元牌、自風牌、場風牌)
- タンヤオ(2〜8の数牌のみ)
- 混一色(ホンイツ)・清一色(チンイツ)
- 三色同刻・対々和(トイトイ)
このような役を狙っている場合、鳴いても問題なくアガリにつなげられるため、鳴きを積極的に活用できます。
2. 和了(アガリ)までの距離が近いとき
テンパイ(あと1枚でアガれる状態)や一向聴(あと1枚でテンパイ)である場合、鳴きを使うことでスムーズに和了を目指せます。
特に、終盤戦では局を早く進めることが重要になるため、スピードを重視して鳴くのは有効です。
例えば、以下のような状況では鳴きが最適な選択となることが多いです。
- 役牌が完成し、テンパイに近づくとき
- 混一色や清一色で待ち牌の枚数を増やせるとき
- 対々和(トイトイ)で刻子(同じ牌3枚の組み合わせ)を作るとき
ただし、鳴きすぎると待ちの選択肢が狭まり、アガリにくくなることもあるため、状況を見極めることが重要です。
3. 他家の大物手を妨害したいとき
鳴きは、自分の手を進めるためだけでなく、相手の手を崩すためにも使えます。
例えば、相手が清一色(チンイツ)や三色同順を狙っている場合、その色や数字の牌を鳴くことで相手が狙っている形を崩すことができます。
相手の捨て牌や手の進め方を見ながら、妨害目的で鳴くのも戦略の一つです。
鳴き麻雀はうざい?周囲の印象とマナー
麻雀では、鳴きを多用するスタイルのことを「鳴き麻雀」と呼ぶことがあります。
しかし、鳴き麻雀を多用するプレイヤーに対して、「うざい」「つまらない」という印象を持つ人もいるのが現実です。
なぜこのように思われるのか、また、鳴きを活用する際に注意すべきマナーについて解説します。
1. なぜ鳴き麻雀は「うざい」と思われるのか?
鳴き麻雀に対する否定的な意見には、いくつかの理由があります。
【鳴き麻雀が敬遠される主な理由】
- 局が早く進み、他家が手を育てる時間がなくなる
- 安手(低得点)で早アガリするため、ゲームが単調になる
- 相手の戦略を崩す目的で鳴くため、駆け引きが減る
特に、手役をじっくり作るスタイルのプレイヤーからは、「鳴き麻雀をされると面白みがなくなる」と感じることが多いようです。
2. 鳴き麻雀をするときのマナー
鳴き麻雀を使うこと自体はルール違反ではありませんが、周囲のプレイヤーが不快に感じないように配慮することが重要です。
以下の点を意識すると、スムーズに対局を楽しむことができます。
- 明確な意図を持って鳴く(無駄鳴きをしない)
- 局面によっては、鳴きを控える(場の空気を読む)
- 初心者に対して、強引な鳴き戦略を押し付けない
対局中のプレイスタイルは人それぞれ異なります。
そのため、周囲のプレイヤーとバランスを取りながら、適切に鳴きを活用することが大切です。
鳴きすぎると不利になる?
麻雀では、鳴きを使うことでスピーディーに手を進めることができますが、鳴きすぎると逆に不利な状況を招くことがあります。
ここでは、鳴きを多用することで発生するリスクについて解説します。
1. 鳴くことで手牌の自由度が減る
鳴きを入れた面子(ポン・チー)は固定され、以降の手組みの自由度が低下します。
これにより、ツモによって新たな形を作る選択肢が減り、待ちのバリエーションも限られてしまいます。
例えば、門前であれば柔軟にリーチや高得点の役を狙うことができますが、鳴いてしまうとその可能性が消えてしまうため、結果的に手が狭まることになります。
2. 点数が下がりやすい
鳴きを使うことで門前(メンゼン)が崩れ、リーチや一部の役が成立しなくなります。
特に、以下のようなケースでは大幅に点数が下がる可能性があります。
【鳴きによる点数ダウンの例】
- ピンフ → 鳴くと成立しない
- イーペーコー → 鳴くと成立しない
- リーチによる打点アップ → 鳴くとリーチ不可
このため、点数を意識せずに鳴きを多用すると、結果的に低得点でのアガリが増え、不利な状況を招くことがあります。
3. 相手に警戒されやすくなる
鳴きをすると、自分の手の情報が相手に伝わりやすくなります。
特に、染め手(ホンイツ・チンイツ)や対々和(トイトイ)を狙っている場合、相手に察知されると、警戒されてアガリ牌を切ってもらえなくなることが多いです。
また、鳴きによって場の流れが変わるため、他家が降りる(安全な牌を切る)選択をしやすくなり、結果的に自分がアガリにくくなることもあります。
鳴きは非常に便利なテクニックですが、使いすぎるとリスクが大きくなるため、バランスが重要です。
特に、点数や手役の自由度を考慮しながら、状況に応じた鳴きを心がけることで、より効率的な麻雀が打てるようになります。
役と点数を意識した鳴きの活用法
麻雀において「鳴き」は、手牌をスムーズに進める手段の一つです。
しかし、むやみに鳴いてしまうと、点数が下がったり、アガリにくくなったりすることがあります。
そこで、鳴きを活用しながら高得点を狙うために、役と点数を意識した打ち方を解説します。
1. 鳴きによって成立しやすい役を狙う
麻雀では、鳴いても成立する役と、鳴くと成立しなくなる役が存在します。
そのため、鳴きを活用する場合は、鳴いても成立する役を狙うことが重要です。
【鳴いても成立する主な役】
役名 | 説明 | 翻数 |
---|---|---|
役牌(ヤクハイ) | 白・發・中や、自風・場風の刻子(3枚組) | 1翻 |
タンヤオ | 数牌(萬子・筒子・索子)の2〜8のみを使用 | 1翻 |
混一色(ホンイツ) | 一種類の数牌+字牌のみで構成 | 2翻(鳴き) |
清一色(チンイツ) | 一種類の数牌のみで構成 | 5翻(鳴き) |
対々和(トイトイ) | すべて刻子(3枚組)で構成 | 2翻 |
三色同刻 | 3種類の異なる牌で刻子を作る | 2翻 |
混老頭(ホンロウトウ) | 1・9の数牌と字牌のみで構成 | 2翻 |
これらの役は、鳴きを活用しながら比較的安定して成立させることができます。
特に「役牌」「タンヤオ」「混一色」は、初心者でも比較的狙いやすく、鳴きとの相性が良い役といえます。
2. 点数を意識した鳴きの使い方
麻雀では、点数計算も重要な要素です。
鳴きを多用するとリーチができなくなるため、高得点を狙う際には工夫が必要です。
【鳴きの点数計算を意識するポイント】
- 1翻役だけでは点数が低いため、複合役を狙う
- 例:役牌+タンヤオ、混一色+対々和など
- 鳴くと1翻減る役があるため、翻数の合計に注意する
- 例:混一色は門前だと3翻、鳴くと2翻
- ドラや赤牌(赤五萬・赤五筒・赤五索)を活用して打点を補う
例えば、「混一色+役牌」の組み合わせを鳴きながら作ると、比較的高得点を狙うことができます。
また、鳴いても成立する「清一色」や「対々和」を組み合わせれば、点数を大きく伸ばすことが可能です。
3. 状況に応じて鳴きを使い分ける
鳴きの活用は、局面や点数状況によって変わります。
【鳴きを活用すべき状況】
- 相手が高得点の手を狙っているとき
- 他家が清一色や三色同順を狙っている場合、その色の牌を鳴いて妨害するのが有効
- 終盤でスピード勝負になったとき
- 牌の残りが少ない場面では、早くアガるために鳴きを活用する
- 自分が親番で、連荘を狙いたいとき
- 親番では、なるべく早くアガることで連荘し、局を有利に進められる
ただし、安易な鳴きは手を崩す原因にもなるため、最適なタイミングで使うことが重要です。
鳴きを活かすために覚えておくべきポイント
鳴きを上手に活用するためには、いくつかの基本的な考え方を理解しておく必要があります。
ここでは、鳴きを活かすために覚えておくべきポイントを紹介します。
1. 役の組み合わせを理解する
鳴きを取り入れながら手を進めるためには、鳴きと相性の良い役を理解することが不可欠です。
例えば、鳴きと相性が良い役には以下のようなものがあります。
役名 | 鳴きとの相性 | 説明 |
---|---|---|
役牌 | ◎ | 鳴いても必ず1翻がつくため、使いやすい |
タンヤオ | ◎ | 2〜8の数牌のみを使うシンプルな役 |
対々和(トイトイ) | ◎ | 刻子のみで構成するため、ポンとの相性が良い |
混一色(ホンイツ) | ○ | 鳴くと翻数が1つ減るが、高得点を狙いやすい |
清一色(チンイツ) | ○ | 鳴くと翻数が減るが、構成しやすくなる |
これらの役を組み合わせることで、点数を維持しつつスムーズに手を進めることができます。
2. 相手の手を読むクセをつける
鳴きを多用すると、自分の手の一部が公開されるため、相手に狙いが読まれやすくなります。
逆に、自分も相手の捨て牌や鳴き方から、どのような手を狙っているのかを推測することが可能です。
例えば、相手が萬子を多く鳴いている場合、「清一色」や「混一色」を狙っている可能性が高いです。
その場合、萬子を簡単に捨てないようにし、警戒しながら打つことが大切です。
3. どの鳴きを優先するかを考える
鳴きには、「ポン」「チー」「カン」の3種類がありますが、それぞれ使いどころが異なります。
【鳴きの優先度と活用法】
鳴きの種類 | 使いやすさ | 説明 |
---|---|---|
ポン | ◎ | 誰の捨て牌でも鳴けるため、テンパイに持ち込みやすい |
チー | ○ | 上家の捨て牌しか鳴けないため、使いどころが限定される |
カン | △ | ドラが増えるメリットがあるが、リスクも高い |
ポンは、他のプレイヤー全員の捨て牌から鳴けるため、使いやすい鳴きの一つです。
一方で、チーは上家(左隣のプレイヤー)からしか鳴けないため、ポンほど活用の幅は広くありません。
また、カンはドラが増えるメリットがあるものの、新しいドラが相手に有利に働く可能性もあるため、慎重に判断する必要があります。
4. 不必要な鳴きを避ける
鳴きが有効な場面もありますが、すべての局面で鳴きを使うわけではありません。
むやみに鳴くと、手牌の自由度が失われ、結果的に不利になることがあります。
【不要な鳴きの例】
- テンパイに遠い状態での鳴き(手牌がバラバラの状態でポンするなど)
- 安すぎる手での鳴き(1000点などの低得点でアガっても得にならない場合)
- 相手に読まれやすい状況での鳴き(相手が警戒してしまい、アガリ牌が出にくくなる)
このように、鳴きを使うかどうかは局面によって判断することが重要です。
上手に鳴きを活用すれば、スムーズに手を進めながら高得点を狙うことができます。
麻雀の鳴くとは?基本ルールと戦略まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 麻雀の鳴きとは、他家の捨て牌を取得し手牌を進める行為
- 鳴きには「ポン」「チー」「カン」の3種類がある
- ポンは誰の捨て牌でも鳴けるが、チーは上家の捨て牌のみ可能
- カンには「暗槓」「加槓」「大明槓」の3種類がある
- 鳴きを使うと門前が崩れ、リーチができなくなる
- 鳴くと成立しない役(ピンフ・イーペーコー・七対子など)がある
- 鳴いても成立する役(役牌・タンヤオ・混一色など)を狙うのが重要
- 早くアガるための戦略として鳴きは有効
- 鳴きすぎると手牌の自由度が失われる
- 点数を上げるために鳴きとドラの活用を意識する
- 鳴きを多用すると相手に狙いを読まれやすくなる
- 相手の高得点の手を妨害する目的で鳴くこともある
- 終盤ではスピード勝負のため鳴きが有利になる場合がある
- 安易な鳴きは低得点につながるため慎重に判断する
- 鳴きを活かすには状況に応じた柔軟な打ち方が求められる