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【麻雀】東西南北が現実と逆な理由とは?席の意味や役一覧も解説

【麻雀】東西南北が現実と逆な理由とは?席の意味や役一覧も解説 麻雀

麻雀では、一般的な方位の順番である「東西南北」ではなく、「東南西北」の順に方角が配置されています。

これは、現実の方位とは異なるため、初めて麻雀を学ぶ人にとっては不思議に感じるポイントの一つです。

麻雀の東南西北の順番は、ただの配置ではなく、中国の伝統や文化、神話的な背景に基づいています。

この記事では、麻雀における東西南北の順番が現実とは逆になる理由や、各席の意味、また風牌(ふうはい)を使った役について詳しく解説します。

麻雀の独自の配置や役の成立条件を理解することで、ゲームをさらに深く楽しむことができるでしょう。

【麻雀】東西南北が現実と逆な理由

【麻雀】東西南北が現実と逆な理由

麻雀では、一般的な方位の順番である「東西南北」ではなく、「東南西北」の順に方角が配置されています。これは、現実世界の東西南北とは異なる順番で、初めて麻雀を学ぶ人にとっては少し混乱するポイントでもあります。

ここでは、麻雀における「東西南北」の順番が現実とは逆になる理由や、その背景について詳しく解説していきます。

麻雀で「東南西北」になる歴史的背景

麻雀が生まれたのは中国で、元々は古代の中国の遊戯から派生したものとされています。

その原型とされる「葉子戯(ようしぎ)」という遊びでは、方角を持った牌や反時計回りで進行するルールが用いられていました。この伝統が麻雀にも引き継がれ、反時計回りの順番で「東南西北」と進む形になったとされています。

反時計回りの理由には、古代中国において「左方向への移動」が「左遷」を意味する不吉な動きとされていた背景があります。

親(ディーラー役)が右側に移動するように設計されたことで、結果的に反時計回りで進行する形式が麻雀にも引き継がれました。このため、現実の東西南北の方角とは逆の順序になっているのです。

「東」が重要視される理由

麻雀では、東が最も高い地位を象徴し、親は常に「東家」と呼ばれます。

東が重視される理由としては、東から太陽が昇ることから古代中国で東が最も尊ばれていた点が挙げられます。また、南は温暖な気候を意味し、東に次いで重要視されました。続く西は太陽が沈む方角であり、北は寒冷で厳しい方角とされ、優劣がこの順番で決められました。

このように、東南西北の順に優劣がつけられており、現実の「東西南北」とは異なる順序で設定されています。

方角の配置と神話的な考え方

また、麻雀の方角の配置には中国の神話的な考え方も関係しているとされます。

東南西北にはそれぞれ青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北)と呼ばれる四神が割り当てられ、それぞれが季節や方角を司っていると考えられていました。

例えば、春は東、夏は南、秋は西、冬は北とされ、四神が守護する方角と季節が対応していました。このことから、麻雀の東南西北も季節にたとえられることが多く、それが現在の配置にも影響していると言われています。

このように、麻雀における「東南西北」の順番は、歴史的背景や文化的意味合い、また神話的な配置などが複雑に絡み合って決まったものであり、現実の東西南北とは違う順番で使用されています。

【麻雀】東西南北の席の意味

【麻雀】東西南北の席の意味

麻雀では、「東」「南」「西」「北」の方角が各プレイヤーに割り当てられており、それぞれの位置に意味と役割が存在します。方角の配置は、単なる座席の位置を表すだけでなく、ゲームの進行や役(役割)にも影響を及ぼします。

ここでは、麻雀における東西南北の席の意味と役割について詳しく解説します。

東南西北の席順と親・子の役割

麻雀では4人が席に着き、「東」「南」「西」「北」の順で座ることが基本です。この配置は、それぞれのプレイヤーに役割を与えるものであり、順番に「親」や「子」の役目が回ることでゲームが進行していきます。

まず、親(ディーラー)は「東」に座るプレイヤーです。親の役割は非常に重要で、局ごとに親が変わるため、最初に親の席についたプレイヤーは、自分が親番であることを意識してゲームを進めます。親は他のプレイヤー(子)より得点が高く設定されているため、親番では積極的に和了(あがり)を目指すことが多く、ゲームの流れを左右することになります。

親以外のプレイヤーは「南」「西」「北」に座り、順に子の役割を担います。ゲームは反時計回りで進行するため、親から見て左側のプレイヤーが次の順番となり、この順番に沿って牌が捨てられたり、得点が加算されたりします。

席の風(自風)と場の風(場風)の役割

麻雀では席の方角(自風)と場の風(場風)の両方がゲームの進行に影響を与えます。自風とは、各プレイヤーが座っている席の方角(東、南、西、北)を指します。

例えば、東の席に座るプレイヤーの自風は「東」であり、南の席に座るプレイヤーの自風は「南」となります。この自風は一局ごとに変わり、次の局では反時計回りに席の風が移動することで、全員が各自風を順に経験します。

一方、場風は局全体の進行を示す風です。たとえば、ゲームの最初の1周目は「東場」と呼ばれ、全員が東風の影響下でゲームを行います。次の2周目になると「南場」に移行し、場風が「南」に変わります。この場風は、特定の役が成立する条件としても重要です。

例えば、「東場」の時には東の牌を集めた役が成立する条件となり、「南場」の時には南の牌が役を生む条件となります。これにより、場風に合わせた戦略が必要となり、東南西北の席が単なる座る位置以上の意味を持つことがわかります。

席の風と場風がもたらす戦略性

席の風(自風)と場の風(場風)は、それぞれの局面で異なる役割を果たし、戦略を考える際の重要な要素となります。たとえば、場風が「南」で、自分が「南」の席に座っている場合、場風と自風が一致して「南」が役となることで得点が高くなる状況を活かしたいところです。

このように、自分の席がどの方角なのか、また局が進行する中で場風がどう変わっていくかを意識することが、より有利な戦略を立てるために必要です。

麻雀の東西南北の席順とその役割は、単にプレイヤーの位置を示すだけでなく、ゲームの進行をスムーズにし、得点や役の成立に影響を与える重要な要素であるといえます。

【麻雀】東西南北の役一覧

【麻雀】東西南北の役一覧

麻雀には、東西南北の牌(風牌)に関連するさまざまな役が存在し、これらの役を活用することで得点を高めることができます。特に「東」「南」「西」「北」の各牌を用いた役は、それぞれの局面で異なる条件によって成立するため、場風や自風をよく理解し、状況に応じて役を狙うことが重要です。

ここでは、東西南北の風牌を使った役とその成立条件について詳しく解説します。

自風牌・場風牌

自風牌とは、各プレイヤーが座っている席の風(東、南、西、北)を指し、自風牌を3枚集めることで1翻の役として成立します。たとえば、東の席に座っているプレイヤーは、自風牌である「東」を3枚集めることで1翻を得られます。

また、場風牌は、その局での場全体の風を意味します。通常、ゲームの最初は「東場」で始まり、場風牌は「東」となります。東場で「東」を3枚集めると1翻が成立し、南場で「南」を集めた場合も1翻が得られます。このように、自風と場風の風牌を集めることは簡単で効率的な得点源となるため、麻雀の基本戦略として取り入れられることが多いです。

東西南北の風牌を利用した複合役

自風牌や場風牌に加え、特定の風牌を複数組み合わせることでさらに高い得点を狙える役もあります。以下は、東西南北の風牌を用いた代表的な役とその条件です。

小四喜(ショウスーシー)

小四喜は、東西南北の風牌のうち3つを刻子(同じ牌3枚のセット)で揃え、残りの1つを雀頭(2枚の同じ牌)とすることで成立します。たとえば、「東・南・西」の3つを刻子、「北」を雀頭にすることで小四喜の役が成立します。小四喜は役満の1つであり、非常に高い得点が得られるため、風牌が揃っているときはこの役を狙うことも戦略の一つです。

大四喜(ダイスーシー)

大四喜は、東西南北の4つ全てを刻子として揃えることで成立する役満で、麻雀でも最高得点を誇る役の一つです。東南西北すべての風牌を揃える必要があり、その難易度の高さから成立すれば非常に高い得点を獲得できます。小四喜と同様に、手牌の中で風牌が多く揃っている場合に狙いたい役です。

風牌役の戦略的な使い方

自風牌や場風牌を利用した役は、局の進行や他プレイヤーの捨て牌状況に応じて柔軟に狙うことがポイントです。たとえば、東場で自分が東の席に座っている場合、「東」の風牌が2枚手元にあれば、他のプレイヤーが捨てた「東」をポンして1翻を確定させることで、手堅く得点を稼ぐことができます。

また、小四喜や大四喜といった高得点の役は、一度に複数の風牌が揃わないと狙いにくいため、他の役と合わせて手を進めるといった工夫も求められます。

麻雀における東西南北の風牌は、それぞれ特定の条件を満たすことで役を成立させる重要な役牌です。自風牌や場風牌といった基本的な役から、小四喜や大四喜といった高得点の役まで、風牌をうまく活用することで、効率よく得点を稼ぐことが可能です。風牌を使った役の成立条件を把握し、局の状況に応じた柔軟な戦略を立てることが、麻雀で勝利を目指すための鍵となります。

まとめ

【麻雀】東西南北が現実と逆な理由とは?席の意味や役一覧も解説

  • 麻雀の方角は現実の東西南北とは異なり、東南西北の順で配置される
  • 麻雀が反時計回りで進行するのは古代中国の遊戯に由来する
  • 東が親として最も重要視され、常に親は「東家」となる
  • 東南西北の順番は中国文化における方位の優劣を反映している
  • 麻雀の方角は神話的な四神の配置にも関連している
  • 各プレイヤーは東南西北の順で座り、反時計回りに進行する
  • 自風や場風など、風牌は局の進行や役の成立に影響を与える
  • 小四喜と大四喜は風牌を用いた高得点の役である
  • 自風牌や場風牌の役は状況に応じた戦略が必要となる
  • 麻雀の風牌は得点を稼ぐための重要な役牌とされる

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